| 科目名 | 読書と豊かな人間性 | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | 今、学校における子どもたちの読書には、「心の教育」とともに「言語能力の育成」が期待されている。このような状況の中で、学校図書館は、学校の「読書センター」「学習センター」「情報センター」として、また、子どもたちの最も身近かな図書館として、どのように子どもの読書と関わり、その読書活動を推進していくのか。また、子どもたちがもっと読書を楽しみ、心と言葉を育てるためには、どのような読書教育を展開することができるのか。以上のことを踏まえ、 子どもに読書を薦める意義を確認し、読書環境の整備、読書教育の方法、指導体制などについて検討する。さらに、子どもの読書資料についての知識も深められるようにしたい。講義形式の授業であるが、授業の中で自分自身の考えを持つことを目標とする。 | 
 | 授業の到達目標 | ・読書の意義と子どもに読書を薦める意義について自分自身の考えを述べることができる。 ・司書教諭として、どのように読書教育に関わるかを論じることができる。
 ・読書教育実践のための方法についての知識をもち、実践に活かすことができる。
 ・子どもの読書資料、特に古典とされるものについての知識を持つ。
 
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 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | 子どもの読書の現状 |  | 2 | 子どもの読書をめぐる社会及び学校の状況の変化 |  | 3 | 読書について −なぜ子どもに読書を薦めるのか− |  | 4 | 読書について −子どもにとって読書とは− |  | 5 | 学校図書館は子どもの読書にどのように関わるのか |  | 6 | 「図書館の自由に関する宣言」と学校図書館 |  | 7 | 子どものそれぞれの発達段階における読書と読書材 1 読書能力を中心に |  | 8 | 子どものそれぞれの発達段階における読書と読書材 2 読書興味を中心に |  | 9 | 子どもを読書に誘う方法 1 ストーリーテリング 読み聞かせ |  | 10 | 子どもを読書に誘う方法 2 ブックトーク |  | 11 | 子どもを読書に誘う方法 3 朝の読書 ほか |  | 12 | 子どもの読書を豊かにするために 1 読書のアニマシオン |  | 13 | 子どもの読書を豊かにするために 2 読書体験の表現、ほか |  | 14 | 子どもの読書に関わる司書教諭の活動 家庭,地域,公共図書館等との連携
 |  | 15 | 子どものための読書材 −子どもの本の歴史から子どもの読書を考える− |  | 
 | テキスト・参考書 | テキスト: 『読書と豊かな人間性』」(司書教諭テキストシリーズ4)  朝比奈大作(編) 樹村房 
 
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 | 自学自習についての情報 | 自分自身の読書をするとともに、できるだけ多くの絵本、児童・ヤングアダルト向けの本を読むこと。 授業中に紹介する本を中心に、子どもの読書、学校における読書教育についての理論や解説の書をできる限り読むこと。
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 | 授業の形式 | 講義 | 
 | アクティブラーニングに関する情報 | グループ・ディスカッションを取り入れる。 | 
 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | 期末試験(80%) 授業中の小レポート等(20%)
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 | その他(授業アンケートへのコメント含む) | 子どもの読書について、そして読書そのものについて、共に考える態度で受講してほしいので、紹介した資料や本を授業時間外に読んで下さい。前年度授業アンケートの結果、授業時間外の学習時間が短かかったので、今年度は授業時間外の学習を具体的に指示し、授業に反映させることで充実を図りたいとを考えています。 | 
 | 担当講師についての情報(実務経験) | 担当講師は、中学校、高等学校で30年近くに渡って学校司書、司書教諭として、個々の生徒の読書活動に付き合い、学校全体の読書教育の推進を図ってきた。その経験をもとに、授業の中で、子どもたちの読書の実態を伝え、それを踏まえて今後の学校における読書教育の在り方、司書教諭の役割について具体的に理解できるようにしたい。 |