科目情報
科目名 社会教育特講 
クラス − 
授業の概要 日本における成人を対象とする識字教育の多様な実践の態様を理解するとともに、その教育実践の特徴について検討する。また海外における識字教育の理論やその背景となるリテラシー研究の動向を踏まえ、国内外の識字教育・成人基礎教育のあり方について考察を深める。 
授業の到達目標 1.日本における成人を対象とする識字教育の実践の態様を理解することができる。
2.日本における識字教育の特徴について理解することができる。
3.海外における識字教育の理論やリテラシー研究の動向を理解することができる。
4.国内外の識字教育・成人基礎教育のあり方について考察を深めることができる。
 
授業計画
内容
1オリエンテーション―「識字教育」とは何か 
2被差別部落における識字運動(T)―識字運動の歴史と現状 
3被差別部落における識字運動(U)―識字教育の特徴 
4夜間中学校における識字教育(T)―夜間中学校の歴史と現状 
5夜間中学校における識字教育(U)―識字教育の特徴 
6在日朝鮮人集住地区における識字教育(T)―在日朝鮮人の歴史と集住地区の形成 
7在日朝鮮人集住地区における識字教育(U)―識字教育の特徴 
8公的社会教育施設における識字教育 
9社会的困難を有する若者のリテラシーと学習支援 
10パウロ・フレイレ(Paulo Freire)の識字教育論(T)―フレイレの略歴と実践 
11パウロ・フレイレ(Paulo Freire)の識字教育論(U)―基本概念と方法論 
12リテラシー(literacy)の概念に関する議論―機能的リテラシー(functional literacy)・文化的リテラシー(cultural literacy)・批判的リテラシー(critical literacy) 
13「新しいリテラシー研究(New Literacy Studies)」の動向とその意義 
14英・米における成人基礎教育(adult basic education)の実践と理論 
15総括 
 
テキスト・参考書 参考書として、岩槻知也編著『社会的困難を生きる若者と学習支援―リテラシーを育む基礎教育の保障に向けて』(明石書店、2016年)を挙げておく。なお、本書以外の文献は、授業中に適宜提示する。 
自学自習についての情報 集中講義中に提示した資料を、授業後にも読み直し、授業の内容を振り返りつつ理解を深めること。 
授業の形式 講義・演習 
アクティブラーニングに関する情報 講義の内容に関する質疑応答やディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1.授業の参加状況(質疑応答やディスカッションでの発言等):30%
2.期末レポート:70% 
その他(授業アンケートへのコメント含む)  
担当講師についての情報(実務経験)