科目情報
科目名 発達障害教育方法特論 
クラス − 
授業の概要 発達障害のある子どもへの理解と支援の方法,個別の指導計画,個別の教育支援計画の作成等について,実践的視点から検討する。 
授業の到達目標 発達障害児の理解と個別の指導計画作成等の演習を通し,具体的な支援のあり方について知る。 
授業計画
内容
1ガイダンス 発達障害の理解と支援方法
 発達障害の理解と発達理論の歴史的変遷 
2発達のとらえ方
 発達障害及び「気になる」子どもたちの特性に対する理解について学ぶ 
3現代社会における発達支援
 ティームアプローチと個別の教育支援計画の作成と活用
 放課後支援、地域でのインクルーシブシステムの構築等を考える 
4教材・教具の工夫(学習支援,行動支援)
 特別支援教育にかかわる教材教具の開発・特性について具体的な例をあげて解説する。 
5現代社会における発達支援
 障害者差別解消法、合理的な配慮について検討する。 
6発達障害と授業づくり
 ユニバーサルデザイン授業、通級指導教室等今日的な発達支援のあり方について学ぶ。 
7学級経営・ティームティーチング
 学級経営の大切さ,環境設定の重要性,ティームティーチングのあり方について学ぶ 
8事例研究の展開 @(インシデントプロセス法を用いて)※コロナの状況によってはWebで開催
 インシデントプロセス法を用いた、事例検討の進め方について演習する。グループ討議,質疑応答を通して実態把握,支援の方向性を決める。 
9事例研究の展開 A(インシデントプロセス法を用いて)※コロナの状況によってはWebで開催
 インシデントプロセス法を用いた、事例検討を通して,個別の指導計画を作成する。 
10特別支援教育コーディネーターの役割とコンサルテーションによる発達支援
 特別支援教育コーディネーターの校内、地域で果たす役割とコンサルテーションのあり方について考える 
11発達障害のための指導の検討
 ストレスや怒りをコントロールすることや,ソーシャルスキルトレーニングの方策について考える 
12個別の指導計画の作成と活用(対象理解のプロセス:問題へのアプローチを含む)
 個別の指導計画,個別の教育支援計画の作成による対象理解のプロセス:問題へのアプローチ 
13保護者との連携のあり方(対象者・家族とのコミュニケーション技術を含む)
 本人・保護者との関係つくりや連携のあり方,教育相談・発達相談の進め方,配慮事項について解説する 
14関連諸職種とのティームアプローチと個別の教育支援計画の作成と活用
 放課後支援、地域でのインクルーシブシステムの構築等を考える 
15高等学校・成人期の課題
高校の課題・成人後の課題について考える。 
 
テキスト・参考書 参考文献に関しては必要に応じて提示する。
適宜プリントを配布する。 
自学自習についての情報 配付した資料について予習・復習し、疑問点等を整理して授業に臨むこと。
障害者差別解消法,ティームティーチング,個別の指導計画,個別の教育支援計画,ソーシャルスキルトレーニングなどの文献を読み,基本的事項についてあらかじめは博しておくこと。 
授業の形式 講義と演習を併用する 
アクティブラーニングに関する情報 演習やグループディスカッションを適宜取り入れる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 小レポート(40%),試験(60%)とから総合的に判断する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 演習やグループディスカッション等を加えながら理解を促すことができるように授業を進める。
学習の定着を図るために小レポートを課す。 
担当講師についての情報(実務経験) 小学校及び特別支援学校においての教職経験が20数年ある。小学校では通常の学級及び特別支援学級の担任を経験している。特別支援学校では小学部・中学部・高等部で担任や学部主事,研究主任等を行ってきた。また,教育委員会等で発達相談を経験してきた。現在も療育機関,幼稚園や保育所,認定こども園等の保育現場,小学校・中学校・高等学校の学校現場に出向くことが多い。障害児教育に関する基礎理論と実践をつなぐ研究や,児童生徒の「楽しみ」,「安心」についての研究に取り組んでいる。