科目情報
科目名 国文学特論II 
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授業の概要 大伴家持の文学的営為を理解するためには、次の4点が重要である。1,大伴氏の歴史と性格、家持を取り巻く人々、家持自身の経歴などをしっかりと把握すること。2,家持に至る万葉歌の文学史的展開について理解し、その流れの中に家持の作品世界を位置づける視点を持つこと。3,家持作品の特色である中国文学との関連について、しっかりと目配りをすること。4,家持が万葉集の編纂に果たした役割を追究すること。以上の4点を柱として、講義を中心に授業を進め、受講者の理解を深めるために、各テーマごとに課題を課す。
 
授業の到達目標 奈良時代から平安時代初期の歴史を十分に理解した上で、大伴家持に関する以下の各項目(授業計画の各回)を考察し、自分なりの大伴家持概論を記述することを目指す。 
授業計画 第一回 受講のための基礎知識
第二回 万葉集概説
第三回 大伴氏と家持 その1
第四回 大伴氏と家持 その2
第五回 大伴旅人と大宰府の文学
第六回 山上憶良と大伴坂上郎女
第七回 家持の初期相聞歌
第八回 遊仙窟の受容
第九回 家持の詠物歌
第十回 家持の詠物歌
第十一回 越中時代の秀歌
第十二回 論文講読と発表準備
第十三回 小島論文、内田論文の報告
第十四回 家持と万葉集の編纂
第十五回 藤原種継暗殺事件と万葉集のゆくえ
*進行状況に応じて変更する場合がある
 
テキスト・参考書 テキスト:『万葉集 本文編』(塙書房)、または全歌を原文で収録しているもの。
参考書:伊藤博『万葉のあゆみ』(塙新書)

 
自学自習についての情報 参考書『万葉のあゆみ』を読む。日本史(とくに奈良時代から平安時代)の基礎知識を学習する。これらについての参考書は、授業でも紹介する。 
授業の形式 講義・演習形式。 
アクティブラーニングに関する情報 プレゼンテーション、ディスカッション。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 評価項目           配分(%)    評価の観点
期末レポート         80    授業内容に即してテーマを設け、それについて論述する。
授業中の課題への取り組み   20    授業中に指示した課題について報告を求め評価する
 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 講義を通して知識を得るだけではなく、受講者の主体的な本文読解と課題を探求する取り組みが求められる。 
担当講師についての情報(実務経験)