| 科目名 | 日本史特論II | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | 戦後における歴史教科書をめぐる運動について、当事者の立場からの総括および関連する文献の講読を通じて、学ぶ。 | 
 | 授業の到達目標 | 戦後における歴史教科書をめぐる運動について理解し、今後の歴史教育のあり方について考える能力を高める。 | 
 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | ガイダンス |  | 2 | はじめに 教科書(以下、同)第一章 戦前・戦中の教科書とその役割
 |  | 3 | 第二章 戦後改革の中の教科書 |  | 4 | 第三章 第一次教科書「偏向」攻撃 |  | 5 | 第四章 「冬の時代」の教育と教科書 |  | 6 | 第五章 「冬の時代」を終わらせる家永教科書裁判の開始 |  | 7 | 第六章 杉本判決後、七〇年代の教科書の改善 |  | 8 | 第七章 八〇年代初めの第二次教科書「偏向」攻撃 |  | 9 | 第八章 八九年の学習指導要領・検定制度改悪と九〇年代検定 |  | 10 | 第九章 「検定に違法あり」最高裁の最後の判決が認定 第一〇章 九〇年代の教科書の改善と第三次教科書「偏向」攻撃
 |  | 11 | 第一一章 教育基本法改悪の動きと反対運動の広がり 第一二章 「教育再生」政策から生まれた新検定基準
 |  | 12 | 第一三章 道徳の教科化と子ども不在の新学習指導要領 第一四章 日本の教科書制度は何が問題か
 |  | 13 | 第一五章 私たちの求める子どものための教科書制度 |  | 14 | 大串潤児「教科書訴訟・教科書問題と現代歴史学」(『岩波講座日本歴史22』岩波書店、2016年)を読む |  | 15 | 大串潤児「教科書訴訟・教科書問題と現代歴史学」(『岩波講座日本歴史22』岩波書店、2016年)の検討 |  | 
 | テキスト・参考書 | 教科書:俵義文『戦後教科書運動史』平凡社新書:平凡社、2020年 | 
 | 自学自習についての情報 | 事前に教科書の該当部分を読み、内容についてまとめておく。 | 
 | 授業の形式 | 発表者によるテキストの内容紹介と、出席者を交えた討議を行う。 | 
 | アクティブラーニングに関する情報 | 発表にあたっては、テキストの内容を適確にまとめてアウトプットする力が求められる。出席者は、討論を通じて、内容理解を深め、また司会を務めることで、討論の取り回しのスキルの向上に努めることになる。 | 
 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | 授業への参加態度(司会・討論・発表)によって評価する(50点)。また、期末レポートとして教科書の書評を作成する(50点)。 | 
 | その他(授業アンケートへのコメント含む) | これまでは主として、日本史の学説史を中心に取り扱ってきましたが、今年度はより歴史教育に特化したものとしました。 | 
 | 担当講師についての情報(実務経験) | 実務経験者ではありませんが、歴史教育をめぐる学会活動などを行っています。 |