科目情報
科目名 生物学特論I 
クラス − 
授業の概要 学校の生物教育においては、理論に基づくテキストベースの学びと、実物の発見・観察・課題設定に基づく探究的・実践的学びの双方が必要である。本講義では、実験法・観察法の演習により方法論を身につけ、自身の自由な課題設定による生物観察・教材化の活動に活用し、探求的・実践的学びの力を養う。また、活動内容を、生物学の理論や生物教育の教育理論に関連付けることで、理論と実践の往還から学ぶ力を養う。 
授業の到達目標 ・自然に関する基礎知識や調査・実験法、教育コンテンツの製作法を身につける。
・身近な生物を用いた研究や教材活動を通じて、主体的に研究テーマを設定する能力を身につける。
・省察やディスカッションにより、適応的かつ協働的に活動を遂行する力を身につける。
・自身の研究や活動を、先行する活動や研究の流れの中に位置づける意義を理解し、自身で実践できるようになる。 
授業計画
内容
1オリエンテーションと全体のスケジュール
自由活動の研究テーマ選定 
2演習(1) 身近な自然の観察法 
3自由活動(1) 各自のテーマに関する予備調査 
4演習(2) 昆虫の採集法・同定法 
5自由活動(2) 仮テーマの決定と実施計画の策定 
6演習(3) 昆虫の標本作製法 
7自由活動(3) テーマに基づく調査・研究 
8演習(4) 昆虫の行動の撮影と観察 
9自由活動(4) 中間報告と課題の抽出 
10自由活動(5) 中間報告の結果を踏まえた調査・研究 
11自由活動(6) 活動テーマに関する文献調査 
12演習(5) 昆虫の「体のつくり」を3Dモデル化する 
13自由活動(7) 活動テーマに関する文献の紹介とディスカッション 
14自由活動(8) 文献調査を踏まえた成果のとりまとめ 
15自由活動(9) 成果報告会 
 
テキスト・参考書 ・『行動生態学第四版』(ウェスト、クレブス、デイビス著)など生物学の専門書
・自身の活動テーマに関する生物学/生物教育分野の学術論文 
自学自習についての情報 「演習」
 実験・観察法を習得し、自由活動に活用し、深めてほしい。
「自由活動」
 活動の振り返り、計画修正を適切に行い、実りある実習としてほしい。
 また、上記など、活動に関する参考書や教育論文を読み、理論と実践の往還を含んだ活動を実現してほしい。 
授業の形式 講義および実験・観察 
アクティブラーニングに関する情報 適宜、発表とディスカッションを行う。フィールドワークを行う場合もある。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 「演習」への参加態度(50%)と「生態」の期末レポートの内容(50%)で評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 天候により、講義の順番を変更することがあるので注意すること。 
担当講師についての情報(実務経験) 担当講師は応用昆虫学、進化生態学の研究者であり、近年ではアゲハチョウの生態研究や、
身近な昆虫を活用したICT教材制作に取り組んでいる。それらの経験を活用した授業や演習を
行う。