| 科目名 | 地学特論I | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | 地球上の堆積物は地球の歴史や自然の歴史を理解する上で重要視していかなければならない。私たちも含め地球上のほとんどの動植物は,地殻上面で生活を営んでいる。しかしながら,私たちは日常の生活の中でそのことにあまりにも無頓着である。昨今の地球環境の変化も日々刻々と堆積物の中に記録されている。さらに過去を振り返れば,地球46億年の歴史が堆積物に記録されている。自然認識の重要性を堆積物から学び,私たちが生きている地球環境について考えてみる。 | 
 | 授業の到達目標 | 地球上に分布する未個結あるいは半個結堆積物の形成過程について,堆積学的研究の手法を理解することができるほか,実際の堆積物を観察するなかで堆積物そのものの特徴を考え,身近な自然をより正確に観察・認識できる基礎を養うことができる。また,自分自身で「地学」授業を進めるにあたり,教科書の中で取り扱われて内容をどのように伝えて行くのが良いかを考えることができる。 | 
 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | 授業概要・自然を学ぶことの重要性 |  | 2 | 地学教育の役割 |  | 3 | 地層の広がりを理解する クリノメーターの特徴と使い方 |  | 4 | 堆積構造からわかる地層の新旧関係と形成過程 |  | 5 | 水流で変化する堆積物の特徴 |  | 6 | ガラスの特徴とそれらがつくる自然物 |  | 7 | 京都に見られる枕状溶岩とチャート,石灰岩 |  | 8 | 大文字山の花崗岩 |  | 9 | まとめと各テーマでの発表(1) |  | 10 | 地学教材を考える(1)教科書等から地学教材を抽出する |  | 11 | 地学教材を考える(2)自身で地学教材をつくる |  | 12 | 地学教材を考える(3)地学教材の使い方と実践 |  | 13 | 身近な自然を実際に観察する ー京都盆地の基盤岩,チャートの観察ー |  | 14 | 身近な自然を実際に観察する ー大阪層群の地層観察ー |  | 15 | 最終まとめ |  | 
 | テキスト・参考書 | 「京の石 川原の石図鑑」(地学団体研究会編)を活用する。また,内容に応じてプリントを配布する。 | 
 | 自学自習についての情報 | 地学の内容に慣れ親しむためにも,日頃から新聞をはじめ科学雑誌などに目を通し,新しい情報を入手するように心がけること。 | 
 | 授業の形式 | 討論形式で行なう。受講者全員の都合がつく土・日曜の休日を使い,野外で自然観察を行う場合がある。 | 
 | アクティブラーニングに関する情報 | 観察する内容では,グループで討論して議論する機会を設ける。さらに日程・時間を調整し,野外での自然観察を通して議論する機会をつくる予定である。 | 
 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | 授業に臨む態度ならびに姿勢(40%),小レポート(30%),発表等(30%)などの総合により評価する。 | 
 | その他(授業アンケートへのコメント含む) | 野外に出て本物の地学的な自然を観察したいとの希望があるため,可能な限りそうした機会を増やす予定である。 | 
 | 担当講師についての情報(実務経験) | 地学的な自然や本物の試料観察を大切にして授業を進める。将来的に学校現場の教壇で子どもたちに教えられる必要最低限以上の資質・能力が身につけられるように授業を展開する。 |