科目情報
科目名 授業コミュニケーション論 
クラス − 
授業の概要 教える教師と学ぶ子どもたち,そして子どもたち同士のコミュニケーションに焦点を当てて,その教育方法について検討する。具体的には,協同学習や協調学習の理論的知見に学びながら、授業コミュニケーションの課題について実践的に論じ,模擬授業を行う。その折に,発問や板書の方法等についても議論する。 
授業コミュニケーションを大切にしている実践者を選び、フィールドワークを実施する。 
授業の到達目標 (1) 授業におけるコミュニケーションの役割について、理論的に述べることができる。
(2) コミュニケーションを大切にした授業を実践できる。 
授業計画
内容
1授業予定と評価方法について
教師主導の授業と子ども中心の授業について説明し、どうすれば子どもが考える授業が実現できるかを検討する。
子どもにどのように発言させるか、挙手させるか、バーバル・コミュニケーションとノンバーバル・コミュニケーション等授業コミュニケーションの基本的なことについて述べる。 
2協同学習・協調学習の理論的検討(1)
日本の授業において重視されてきた集団での学びについて、実践記録をもとにして、学習する。 
3協同学習・協調学習の理論的検討(2)
アメリカにおいて研究されたきた協同学習・協調学習の理論的成果について、学習する。 
4小学校の教科模擬授業(グループA)
 模擬授業担当希望者から現職教員院生を含む少人数の受講生を選び,小学校の模擬授業を行う。教師役,子ども役,参観役を決める。教師役は教材研究と模擬授業について,子ども役は模擬授業の対象学年の発達段階の子どもがつまずきやすいところについて,参観役は授業コミュニケーションの分析を担当し,事後に振り返りを行う。 
5中学校の教科模擬授業(グループB)
 模擬授業担当希望者から現職教員院生を含む少人数の受講生を選び,中学校の模擬授業を行う。教師役,子ども役,参観役を決める。教師役は教材研究と模擬授業について,子ども役は模擬授業の対象学年の発達段階の子どもがつまずきやすいところについて,参観役は授業コミュニケーションの分析を担当し,事後に振り返りを行う。 
6高等学校の教科模擬授業(グループC)
 模擬授業担当希望者から現職教員院生を含む少人数の受講生を選び,高等学校の模擬授業を行う。教師役,子ども役,参観役を決める。教師役は教材研究と模擬授業について,子ども役は模擬授業の対象学年の発達段階の子どもがつまずきやすいところについて,参観役は授業コミュニケーションの分析を担当し,事後に振り返りを行う。 
7FW の事前指導
 模擬授業の進め方を確認し、FW の事前指導を行う。授業参観の視点は授業コミュニケーションであることを確認する。また、授業観察で大切にして欲しいことについて説明する。 
8附属桃山小学校の教科の授業を参観し、小学校の教科授業における授業コミュニケーションのあり方について学ぶ。授業参観を行う。 
9附属桃山小学校の教科の授業を参観し、小学校の教科授業における授業コミュニケーションのあり方について学ぶ。授業についての質疑・応答を行う。 
10FWの振り返りと授業構想案の作成
受講生はHP上にアップしてある振り返りシートをFW当日中に書き上げること。フィールドノートは24時間以内にまとめることが望ましい。 
11協同学習・協調学習の理論的検討(3)
これまでの授業での議論と協同学習・協調学習の理論的成果を踏まえて、模擬授業を検討する枠組みを教員が提示し、全体で検討する。 
12小学校の教科外模擬授業(グループA)
 模擬授業担当希望者から現職教員院生を含む少人数の受講生を選び,小学校の模擬授業を行う。教師役,子ども役,参観役を決める。教師役は教材研究と模擬授業について,子ども役は模擬授業の対象学年の発達段階の子どもがつまずきやすいところについて,参観役は授業コミュニケーションの分析を担当し,事後に振り返りを行う。 
13中学校の教科外模擬授業(グループB)
 模擬授業担当希望者から現職教員院生を含む少人数の受講生を選び,中学校の模擬授業を行う。教師役,子ども役,参観役を決める。教師役は教材研究と模擬授業について,子ども役は模擬授業の対象学年の発達段階の子どもがつまずきやすいところについて,参観役は授業コミュニケーションの分析を担当し,事後に振り返りを行う。 
14高等学校の教科外模擬授業(グループC)
 模擬授業担当希望者から現職教員院生を含む少人数の受講生を選び,高等学校の模擬授業を行う。教師役,子ども役,参観役を決める。教師役は教材研究と模擬授業について,子ども役は模擬授業の対象学年の発達段階の子どもがつまずきやすいところについて,参観役は授業コミュニケーションの分析を担当し,事後に振り返りを行う。 
15授業作りのまとめ 
 担当教員から授業の振り返りと受講生へのメッセージを述べる。  
 
テキスト・参考書 参考書:学習指導要領 
自学自習についての情報 模擬授業を行う時には,教材研究,リハーサルが欠かせない。納得できるまでしっかり取り組んでおくこと。また,配付資料を繰り返し読み直すこと。 
フィールドワークの事前学習では、予定されている授業の展開について、自分の意見が言えるようにしておくこと。 
授業の形式 先行事例や研究の紹介を行うときは講義形式で、模擬授業やフィールドワークの振り返りの時は演習形式で行う。  
アクティブラーニングに関する情報 グループ・ディスカッション、フィールドワークなどを行う。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業ごとのコメントカードやショートレポート(60%),模擬授業等(40%)によって総合的に評価する。  
その他(授業アンケートへのコメント含む) 院生間、院生と教員、教員間のコミュニケーションを重視し、出された意見を積極的に授業に反映していく。 
担当講師についての情報(実務経験)