科目情報
科目名 スクールアイデンティティの形成と教員の役 
クラス − 
授業の概要 「いい学校」とはどのような学校なのか。「いい学校」を創るにはどのようにすれば良いのか。学校経営についての基本認識を形成し、現代の学校経営の課題を実践事例をもとに読み解きながら教員の役割を研究していきます。学校はどうあればいいのか。全国画一的な学校教育を提供することを超えて、今、ここに生きる子どもたちとその保護者のニーズに応じた学校教育をどう展開すればいいのか。自律的な学校経営、創意工夫を生かした教育課程の編成、カリキュラム開発や学校文化の創造をどのように進めていけばよいのか。その方法を実践事例を踏まえながら考えていきたいと思います。

6・7月の授業と夏の集中講義において、映画や書籍となった「大阪市立大空小学校」の関係者、そのほか魅力ある学校づくりに取り組んでいる教員をゲストとして招聘し、ディスカッションを行う予定である。 
授業の到達目標 現在の学校に求められているものを理解し、学校での教育活動全体を視野に入れた取り組みをすすめるにはどのようにすればいいのか。教員の協働的な取り組みとして学校の教育活動を展開していく教員の資質や能力を身につける.
 
授業計画 ※複数教員が担当する授業科目は、各教員が担当する回について分かるように明記してください。(この説明文は削除してください。)
内容
1オリエンテーション:本講義の全体の流れや概要を説明し、受講者が描く「いい学校」。学校の特色。学校文化。そして学校づくりに求められる教員の役割はどのようなものなのかを相互に出し合い、次回以降の授業の導入とする。 
2スクールアイデンティティはどのようにして形成されるのか
カリキュラムマネジメント、教育課程などをもとに子どもたちの学校への帰属意識について考察する 
3学校教育活動の展開における教員の役割 その1 教科における教員の役割 
4学校教育活動の展開における教員の役割 その2 総合的な学習の時間における教員の役割 
5学校教育活動の展開における教員の役割 その3 特別活動における教員の役割 
6子どもたちの帰属意識の高い学校とはどのような学校なのか
「居場所」「コミュニティ」などのキーワードから事例を考察する。  
7アイデンティティの形成とキャリア教育、児童・生徒・学生から社会人へのトランジション 
8いい学校をつくるための5つのミッション。その1 学校の課題の把握について 
9いい学校をつくるための5つのミッション。その2 学校の取り組むべき目標の具体化について 
10いい学校をつくるための5つのミッション。その3 具体的な教育活動の実施と評価について 
11スクールアイデンティティの形成におけるトップリーダーとミドルリーダーの役割 
12学校改善のルーブリック(学校改善の状況の点検と今後の取り組み) 
13事例を参考にしながら、学校の魅力化構想について議論する 
14「私が構想する魅力ある学校」構築についてレポートにまとめる
 
15「私が構想する魅力ある学校」の提出と発表 
 
テキスト・参考書 テキスト:初講時に説明する
参考図書:志水宏吉 編「力のある学校」の探究 大阪大学出版会 2009年、村川雅弘 編著「ワークショップ型校内研修」で学校が変わる 学校を変える 教育開発研究所 2011年
荒木淳子ほか「キャリア教育論」慶応義塾大学出版会 2015、浜田博文 編著 「学校を変える新しい力」小学館 2012年
佐藤学 著 「教師花伝書」小学館 2009年、「みんなの学校が教えてくれたこと」木村泰子著 2015年 小学館、「学校の当たり前をやめた」 工藤勇一著 時事通信社 2018  
自学自習についての情報 関係する文献や論文をできるだけ多く読んでほしい。また、研究開発学校などの公開研究会情報を入手し、積極的に参加して現場の実践から学ぶ姿勢をもって取り組んでほしい。 
授業の形式 大阪市立大空小学校の学校づくりに携わった管理職、さらに魅力ある学校づくりをリードしてきた教員をゲストに迎え、事例をもとにしたディスカッションを行います。 
アクティブラーニングに関する情報 大阪市立大空小学校の事例について、6・7月の授業と夏の集中講義において、当時の校長や教頭をゲストに迎え、ディスカッションを行う予定である。また、魅力的な学校づくりをリードしてきたもう一人の教員もゲストとして招聘し、実践事例をもとにディスカッションを行う。授業全体を通して、ゲストを交えたディスカッションを軸にこの授業を展開する予定である。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業の参加状況における積極性(70%)、終了時のレポート(30%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験)