科目名 |
専攻基礎セミナー |
クラス |
数学 |
授業の概要 |
小学校での算数科の内容を理解しているからといって,それらの内容を的確に指導することができるわけではない。教える側がわかりやすいと感じることと,学ぶ側がわかりやすいと感じることには差異があり,それらを意識しながら指導する必要がある。 講義前半部(2〜8回)では,各自が小学校算数科の一つの単元を取り上げ,学ぶ側がわかりやすいと感じる指導のあり方について検討することを目的とする。 講義後半部(9〜15回)では,数学の学習方法と数学的な言葉遣いを習得する。具体例を通してこれらを身に着け,今後の学習の準備を行う。最後に,その応用として虚数iと自然数1の存在について議論する。 |
授業の到達目標 |
・講義の受け方,自主学習の進め方を知り,実践できるようになる。 ・小学校算数科の各学年の算数科の単元について理解する。 ・学ぶ側がわかりやすいと感じる算数指導のあり方について,根拠を持って説明できる。 ・文章としての証明の読み書きを身に着ける。 ・同型の概念に触れ,複素数や自然数について理解を深める。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション |
2 | 小学校算数科のカリキュラム構成と4つの領域を知り,系統的な配列について理解する |
3 | 小学校第1学年算数科の6単元について発表し,意見交換する |
4 | 小学校第2学年算数科の6単元について発表し,意見交換する |
5 | 小学校第3学年算数科の6単元について発表し,意見交換する |
6 | 小学校第4学年算数科の6単元について発表し,意見交換する |
7 | 小学校第5学年算数科の6単元について発表し,意見交換する |
8 | 小学校第6学年算数科の6単元について発表し,意見交換する |
9 | 大学における数学の学習方法 |
10 | 任意と存在(1)命題 |
11 | 任意と存在(2)証明 |
12 | 伝えるための証明の書き方 |
13 | 理解するための証明の読み方 |
14 | 同型という考え方 |
15 | ペアノの公理 |
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テキスト・参考書 |
テキスト 黒田恭史「動画でわかる算数の教え方」明治図書 |
自学自習についての情報 |
講義前半部で発表を担当する学生は,パワーポイントによる発表スライドを作成し,事前に発表練習を行っておくこと。 講義後半部は毎週課題を出す。復習方法については第9回に解説する。 |
授業の形式 |
講義・演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
講義内では発表や演習の時間を多く取り、主体的な活動を促す。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
講義内での議論の様子や発表・課題により総合的に判断する。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
後期水曜1,2限目のうち「専攻基礎セミナー」「公立学校等訪問演習」のいずれかが開かれる。主担当者からの時間割案内に注意すること。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
講義前半部担当の教員は,小学校教諭として8年間勤務しており,これらの経験も踏まえて講義づくりを行う。 講義後半部担当の教員は幾何学の研究をしているため,数学的な言葉遣いや厳密性について深く議論できる。 |