科目名 |
物理学 |
クラス |
− |
授業の概要 |
・小学校(中学校)教員として,理科の授業を行う際に身につけておくべき,理科(科学)の見方,考え方について,子どもの興味をひく身近な現象の観察,実験を通して学ぶ。 |
授業の到達目標 |
・身近ないくつかの現象の実験,観察を行い,グループおよび全体討論を通して,理科の(科学的な)見方,考え方を獲得する。 ・小学校理科で扱う身近な現象を理解し,子どもの視点に立った説明ができる。 |
授業計画 |
身近な現象の観察,実験を行い,グループおよび全体討論をとおして,「科学的に考える」方法について学ぶ。 テーマ(予定)
回 |
内容 |
1 | オリエンテーションとウォーミングアップの課題 |
2 | 「観察する」とはなんだろう |
3 | 「科学的に調べる」とはなんだろう −見ることができないものを理解するには− |
4 | 「光と影」@ −光にはどんな性質があるだろう− |
5 | 「光と影」A −影にはどんな性質があるだろう− |
6 | 「光と影」B −まとめ− |
7 | 「熱が伝わる」とはなんだろう@ −融けやすい氷,融けにくい氷(実験)− |
8 | 「熱が伝わる」とはなんだろうA −融けやすい氷,融けにくい氷(考察)− |
9 | 「熱が伝わる」とはなんだろうB −まとめ− |
10 | 「電気が流れる」とはなんだろう@ −どちらが明るい?− |
11 | 「電気が流れる」とはなんだろうA −まとめ− |
12 | どうして「仮説を立てる」のだろう@ −どこまで動く?− |
13 | どうして「仮説を立てる」のだろうA −どれぐらい沈む?− |
14 | どうして「仮説を立てる」のだろうB −まとめ− |
15 | まとめ「科学的に考えるとは」なんだろう |
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テキスト・参考書 |
テキストとしてプリントを配布する。 参考書としては,小学校・中学校の理科の教科書を薦める。 たとえば,中学校理科用教科書,『未来へひろがるサイエンス1〜3』啓林館(2020) 小学校理科用教科書,『わくわく理科3〜6』啓林館(2019) その他,板倉聖宣『科学的とはどういうことか』仮説社(2018)など,『仮説実験授業』に関する書籍等。 |
自学自習についての情報 |
講義中に受講者間で討論をした内容について,討論前後の自分の考えの変容についてふり返り,変容の理由を含めて,レポートにまとめること。 |
授業の形式 |
観察・実験を通して,受講者間の討論を主体としたアクティブ・ラーニング型授業 |
アクティブラーニングに関する情報 |
各授業で出される課題について,自分の予想(考え)を行い,それに基づきグループで討論を行い,さらにその内容を全体に発表,討論し,その課題に対するクラス全体の意見分布を共有する。その上で,観察,実験をグループで行って,その結果について再度,議論する。授業の最後には,課題に対する自分自身の認識の変容とその理由をふり返る。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
・毎回(原則)の授業で課す「ふり返りレポート」の内容に応じて評価する。特に,そのテーマにおける自身の認識の変容に対する「ふり返り」の深さを重視する。(80%) ・授業中の取り組み状況(主体性など)(20%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
・理科が苦手な学生や高校で物理を学んでいない学生でも理解できるような内容である。 ・受講者の状況に合わせて,内容やその順序を変更する場合がある。 ・小学校教員を目指す,理科に苦手意識をもつ学生に特に受講を勧める。 (もちろん,他教科の中高教員や教職以外の就職を目指す学生にも,大切な視点を提供する内容であり,受講を歓迎する。) |
担当講師についての情報(実務経験) |
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