科目情報
科目名 中等生徒指導・教育相談I 
クラス a 
授業の概要  生徒指導は、一人一人の児童及び生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して教育活動全体を通じ行われる、学習指導と並ぶ重要な教育活動である。他の教職員や関係機関と連携しながら組織的に生徒指導を進めていくために必要な知識・技能や素養を身に 付ける。
 進路指導は、児童及び生徒が自ら、将来の進路を選択・計画し、その後の生活によりよく適応し、能力を伸長するように、教員が組織的・継続的に指導・援助する過程であり、長期的展望に立った人間形成を目指す教育活動である。それを包含するキャリア教育は、学校で学ぶことと社会との接続を意識し、一人一人の社会的・職業的自律に向けて必要な基盤となる資質・能力を育むことを目的としている。進路指導・キャリア教育の視点に立った授業改善や体験活動、評価改善の推進やガイダンスとカウンセリングの充実、それに向けた学校内外の組織的体制に必要な知識や素養を身に付ける。 
授業の到達目標 1.生徒指導の意義や原理を理解する。
2.全ての児童生徒を対象とした学級・学年・学校における生徒指導の進め方を理解する。
3.児童生徒の抱える主な生徒指導上の課題の様態と、養護教諭等の教職員、外部の専門家、関係機関等との校内外の連携も含めた対応の在り方を理解する。
4.進路指導・キャリア教育の意義や原理を理解する。
5.全ての児童生徒を対象とした進路指導・キャリア教育の考え方と指導の在り方を理解する。
6.児童生徒が抱える個別の進路指導・キャリア教育上の課題に向き合う指導の考え方と在り方を理解する。 
授業計画
内容
1オリエンテーション(授業の概要と到達目標の説明) 
2生徒指導の意義と原理 
3生徒指導に関する法令 
4児童生徒全体への指導 
5生徒指導上の課題への理解と対応(1)暴力行為、いじめ 
6生徒指導上の課題への理解と対応(2)不登校、その他の生徒指導上の課題 
7生徒指導上の課題への理解と対応(3)インターネットや性に関する課題、児童虐待等 
8関係機関との連携 
9進路指導・キャリア教育の意義と原理 
10ガイダンスとしての指導 
11カウンセリングとしての指導(1)ポートフォリオの活用等 
12カウンセリングとしての指導(2)キャリア・カウンセリングの基礎と実践等 
13キャリア教育の具体的対応(1)小学校のキャリア教育 
14キャリア教育の具体的対応(2)中学校のキャリア教育 
15キャリア教育の具体的対応(3)高等学校のキャリア教育 
 
テキスト・参考書 テキスト:「はじめて学ぶ生徒指導・教育相談」 本間友巳・内田利広(編著) 金子書房
参考書:「生徒指導提要」 文部科学省(平成22年3月) 
自学自習についての情報 毎回の授業で予習箇所を提示するので、事前にテキストの予習をしておくこと。 
授業の形式 講義を中心に、グループディスカッション、課題の発表、授業内の実習も行う。 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッションやロールプレイを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加態度(小レポート、グループディスカッションなどへの評価)50%、期末試験または期末レポート50% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項なし 
担当講師についての情報(実務経験) 担当講師は、中学校や義務教育学校でスクールカウンセラーとしての勤務経験がある。学校現場における生徒指導やキャリア・カウンセリングの実際について紹介しながら授業をすすめ、学校教員として生徒指導・キャリア教育を行うために必要な知識や方法論を学ぶ。