科目情報
科目名 初等生活科教育 
クラス d 
授業の概要 小学校低学年に設置されている生活科の目標や内容,指導方法等について,低学年という児童の実態をもとに解説する。さらに,生活科が設置された背景や生活科を指導する際に大切にしたいことを内容や指導方法,及び評価のあり方等を考えることを通して理解を深める。フィールドワークや指導事例,教材研究,指導の留意点等をもとに各グループで作成した生活科学習指導案や授業構想を基に、模擬授業を実施し、相互検討することにより考察する。 
授業の到達目標 1.小学校生活科が低学年に設置されている意義を知り,その目標,内容,指導方法,評価等について理解することができる。
2.フィールドワークや指導事例をもとに教材研究のあり方を探り,授業の構想や指導の際の留意点を考えることができる。
3.授業構想を作成し、それを基に生活科学習指導案を作成する。そして、模擬授業を実施しグループで検討することを通して,低学年の児童に生活科の学習に対する興味関心を育てることの重要性に気づくことができる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション―授業について,グループ分け―,今後の授業の進め方について 
2生活科の誕生とその価値 
3生活科の目標と内容構成について 
4生活科の内容と年間計画、単元構想について 
5「きょうからいちねんせい」「なかよし いっぱい だいさくせん」接続期のカリキュラム(スタートカリキュラム)
各グループで模擬授業の計画 
6模擬授業の単元構想と指導計画作成 
7(1)単元「なかよしいっぱい だいさくせん」 生活科の模擬授業とグループでの相互評価
  
8(2)単元「さかせたいな わたしのはな」生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
9(3)単元「あきと いっしょ」生活科の授業 生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
10(4)単元「みんなの にこにこ だいさくせん」生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
11(5)単元「もうすぐみんな 二年生」生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
12(6)単元「まちをたんけん 大はっけん」生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
13(7)単元「あそんで ためして くふうして」生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
14(8)単元「広がれ わたし」生活科の模擬授業とグループでの相互評価 
15 令和の生活について考察する まとめとテスト 
 
テキスト・参考書 テキスト:「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 生活編」文部科学省
    :「生活科教科書 光村図書(令和3年版)上・下」
参考書 :「小学校新学習指導要領の展開 生活編」著者 田村学 出版社 明治図書
    :「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 小学校生活科 国立教育政策研究所 東洋館出版社 
自学自習についての情報 第2回から第5回までの授業内容、および配布された資料を基に生活科で大切にされていることを理解し、今後の模擬授業を構想するときに活用すること
第7回から14回の授業については,事前にテキストをよく読んでグループで指導案を作成し、当日の模擬授業に臨むようにすること 
授業の形式 講義,グループ討論,演習 
アクティブラーニングに関する情報 フィールドワークやグループワーク,グループ・ディスカッション,模擬授業等を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) @毎授業の振り返り(20%)A教材研究,授業の構想,模擬授業,フィールドワークのまとめ(30%) B授業への参加度(10%) Cグループ討論,グループ発表等(20%) Dまとめテスト(20%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 生活科は子どもの意欲と主体的な活動が核となる教科である。本授業でも,ただ講義を聞くという受動的な形ではなく模擬授業の実施,グループでのディスカッション等,主体的に学習することを願う。
アンケートでは、「模擬授業を実施するにあたって、指導者としてどんなことを大切に授業を構想したらよいかがわかった。」また「児童の立場になって授業を受けることによって、児童に分かりやすい発問、ワークシートの作成がいかに大切かがわかった。」とのコメントがあった。このことを基に、2022年度も模擬授業を実施していく。 
担当講師についての情報(実務経験) 長年,小学校での勤務経験があり,低学年の担任や教育実習生の指導も経験。また,生活科が創設させる以前から生活科について研究する団体に所属し,長年生活科の授業研究に取り組んできた。生活科の授業実践,生活科の授業の指導助言も行ってきた。学生が小学校で生活科の授業を自信をもって進めることができるように指導していく。