科目名 |
国際教育協力論A |
クラス |
− |
授業の概要 |
国際教育協力とは、特に「開発途上国」と呼ばれる国々対する教育分野の支援活動を指す。本講義では主に「開発途上国」の教育と国際教育協力の活動を見るための視点を養 うことを目的とする。それによって、日本の教育を相対化する視点を養い、国際教育活動を行なう際に対面する課題について理解する。 |
授業の到達目標 |
1.国際教育協力の歴史と目的を理解する。 2.異なる教育文化に関心を持ち、多角的な視点から理解する。 3.国際教育協力が現場で抱える問題について理解し、アプローチ方法について議論できるようにする。 |
授業計画 |
この授業では,発途上国の中でもアフリカに焦点を当てて,アフリカの人々が暮らす環境や国際教育協力開発の実態などについての理解をはかる。また,国際教育協力という大きなテーマに基づいて,講義形式と参加学生のグループ学習・発表によって授業を進めていく。 授業内容は,学生の興味や関心によって柔軟に変更する予定である。
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション(講義の進め方、成績評価についてなど) |
2 | 教育とは何か?国際教育協力とは何か? |
3 | 教育を理解する作法:文化相対主義・参与観察 |
4 | アフリカの環境@:自然 |
5 | アフリカの環境A:政治 |
6 | アフリカの環境B:社会 |
7 | アフリカの環境C:「学ぶ」ということ |
8 | さまざまな文化における教育@:学校教育とインフォーマル教育 |
9 | さまざまな文化における教育A:アフリカにおけるイスラームによる教育 |
10 | 国際教育協力の形:政府援助 |
11 | 国際教育協力の形:NGO |
12 | 開発援助の問題 |
13 | 国際教育協力開発の問題 |
14 | 国際教育協力の課題 |
15 | これまでのテーマについてのまとめ・学生による発表 |
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テキスト・参考書 |
宮本正興、松田素二編 2018『新書アフリカ史』 講談社現代新書 下村恭民、辻一人、稲田十一、深川由起子編 2016『国際協力 -その新しい潮流』有斐閣 |
自学自習についての情報 |
講義では、学生同士で議論し発表してもらう。 そのため、様々な文化の教育や、「開発途上国」に関わるニュースや情報を日ごろから収集し、メモしておくことが求められる。 |
授業の形式 |
講義形式での授業進行を予定しているが,学生の希望に基づき,グループ学習やゼミ形式など,柔軟に授業形式を変更する。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
各授業では関連するテーマについてのグループディスカッションと発表の時間をとる。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
各講義におけるコメントシートの記入:40% 各講義における議論への参加と発表:30% 最終講義における発表:30% |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
特記事項無し |
担当講師についての情報(実務経験) |
中部アフリカ・カメルーン共和国の電気も水道もガスもない村で,通算3年間,人類学の調査をしてきました。 カメルーンの公用語の一つであるフランス語を使って調査をしてました。しかし調査した村では,学校がなくて フランス語の話せない人たちばかりで,現地の言葉を習得する必要があり,とても苦労したとともに,フランス語 を学べる公教育の重要性についても実感しました。
実際に教育開発を現地で実施し浸透させることは現地の実態を知ったうえでおこなう必要があります。 アフリカの実態についても理解しつつ,国際教育協力のあり方を学んでもらいたいと思っています。 |