科目情報
科目名 国語学演習B 
クラス − 
授業の概要 この授業は、看板や掲示物、ポスターやチラシなどに書かれた文字情報を日本語の「言語景観」として見直し、言語としての「日本語」を学びつつ、言語学的なものの見方や、異文化間コミュニケーションをとらえなおすことを目的とする。
 
授業の到達目標 この授業での目標は下記の通り。
・言語としての日本語の特徴を把握することができる
・身の回りにある言語景観を取り出し、発信者の意図を理解し、受信者の反応を推測することができる
・異文化を背景とする人たちも含めて、人と人とのコミュニケーションを促進する方法について考えることができる 
授業計画 下記の通り。ただし、授業開始後に受講生との話し合いのうえ変更する可能性がある。
内容
14月14日 木 オリエンテーション:授業予定、評価方法、その他 
24月21日 木 やさしい日本語:「やさしい日本語」の基礎 
34月28日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン1 (言語景観の概論) 
45月12日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン2 (公共表示と民間表示の違い) 
55月19日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン3 (音声と表記) 
65月26日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン4 (使用文字の多様性とその効果) 
76月2日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン5 (使用語彙の多様性とその効果) 
86月9日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン6 (ピクトグラム・記号) 
96月16日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン7 (正用と誤用) 
106月23日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン8 (適切性・自然さ) 
116月30日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン9 (役割・多様性) 
127月7日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン10 (言語と経済) 
137月14日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン11 (方言使用と都市・地方) 
147月21日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン12 (外国人集住地域と国際化・多民族化) 
157月28日 木 言語景観から学ぶ日本語 レッスン15 (語用論的使用) 
 
テキスト・参考書 教科書は下記の通り。
磯野英治『言語景観から学ぶ日本語』(大修館書店)
愛知県 「『やさしい日本語』の手引き」(ダウンロード可)https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/288127.pdf

以下は参考図書です。
庄司博史他編『日本の言語景観』(三元社)
庵功雄 『やさしい日本語――多文化共生社会へ』 (岩波新書)
今井新悟『いちばんやさしい日本語教育入門』 (アスク)
吉開章 『入門・やさしい日本語 外国人と日本語で話そう』(アスク) 
自学自習についての情報 課題は締め切りまでに提出しないと低く評価されるのでその点ご留意願いたい。 
授業の形式 事前に課題を出し、授業時間で発表していただくという形で行いたい。 
アクティブラーニングに関する情報 事前課題に取り入れる予定である。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1 授業参加度           10 授業参加の姿勢を評価、出席状況も評価に加える。
2 発表課題            70 授業での発表を評価。
3 知識確認課題          20 主としてテストで評価。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 予定及び評価の基準は後日受講生と話し合いのうえ変更される場合がある。 
担当講師についての情報(実務経験) 千葉大学大学院修了 博士(学術)
一般社団法人グローカル人財ネットワーク理事
元国際交流基金日本語上級専門家
ウズベキスタン、イラン、チェコ、ハンガリーで日本語教育に携わる。
龍谷大学、立命館大学、大阪大学 講師(日本語教育科目)
「やさしい日本語」指導者養成講座講師
多文化共生マネージャー(公益社団法人自治体国際化協会)
日本語教育能力検定試験合格(1991 年度、2017 年度、2018 年度、2020 年度)