科目情報
科目名 近・現代文学演習 
クラス − 
授業の概要 〈仕事〉を題材とした文学作品を読み、そこに描かれた人のありよう、社会の仕組み・制度、価値体系などを考えてゆきます。――〈仕事〉は人間の生活を成り立たせ、アイデンティティとも深く関わるという意味において、重要な意味を持っています。人の生やそこにある苦悩・幸福を描いてきた文学は、〈仕事〉を多様な角度から表現してきました。文学作品の読解を通して、〈仕事〉とは私たちや社会に対して何をもたらすものなのか、また一方で、私たちをどう束縛するものなのか、その歴史を踏まえながら一緒に考えてゆきましょう。 
授業の到達目標 1、知識をもとに作品解釈を行う態度を身につける。
2、わかりやすく自らの考えを伝えるための説明のありかたについて学ぶ。
3、発表やディスカッションを通じて、作品をより深く理解する態度を身につける。
4、以上を通して、自ら教材研究・文学研究できる力を養う。 
授業計画
内容
1ガイダンス 
2村田沙耶香「コンビニ人間」前半 
3村田沙耶香「コンビニ人間」後半 
4学生による発表とディスカッション@ 泉鏡花「海城発電」 
5学生による発表とディスカッションA 樋口一葉「にごりえ」 
6学生による発表とディスカッションB 正宗白鳥「塵埃」 
7学生による発表とディスカッションC 谷崎潤一郎「小さな王国」 
8学生による発表とディスカッションD 吉屋信子「ヒヤシンス」 
9学生による発表とディスカッションE 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」 
10学生による発表とディスカッションF 王昶雄「奔流」 
11学生による発表とディスカッションG 井伏鱒二「遥拝隊長」 
12学生による発表とディスカッションH 庄野潤三「プールサイド小景」 
13学生による発表とディスカッションI 村上春樹「午後の最後の芝生」 
14学生による発表とディスカッションJ 角田光代「橋の向こうの墓地」 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 〔テキスト〕村田沙耶香『コンビニ人間 』(文春文庫)、飯田祐子ほか『文学で考える〈仕事〉の百年』(翰林書房) 
自学自習についての情報 発表者はテキストの解説を参考にしながら,事前学習を行い,作品に関する考察をレジュメもしくはパワーポイントにまとめて,発表してもらいます。また,他の出席者も,問題意識をもって作品を事前に読み,ワークシートをもとに学んでくることを求めます。 
授業の形式 演習形式 
アクティブラーニングに関する情報 出席者には,課題設定から考察,レジュメもしくはパワーポイントの作成,プレゼンテーション,議論に至るまで,主体的な学習を求めます。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)発表の達成度(60%)
2)授業への参加姿勢(40%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 2回生以上対象。出席者の人数により,授業の構成等を変更する可能性があります。 
担当講師についての情報(実務経験) 特記事項なし