科目名 |
哲学研究 |
クラス |
− |
授業の概要 |
「社会的構成」というキーワードを通して、何かを発見することと作り出すことという「当たり前」に思える区別を改めて哲学的観点から捉えなおすことで、現代の諸問題を再検討する視点を提供する。 |
授業の到達目標 |
哲学的な思考法について習熟する。 具体的な問題を哲学的な仕方で考察する力を身につける。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | イントロダクション:この授業の内容と進め方 |
2 | なぜ何が「社会的に構成された」とされるのか |
3 | 自然科学と人間科学(あるいは人文学)の区別はなぜ重要か |
4 | 「社会的構成」というアイデアそのものの批判的検討 |
5 | 自閉症スペクトラム(1):発見されたのか社会的に構成されたのか |
6 | 自己意識と「ループ効果」 |
7 | 中間レポート作成にむけて |
8 | 自然科学(1):歴史と偶然 |
9 | 自然科学(2):反権威主義 |
10 | 自閉症スペクトラム(2):発見され、かつ社会的に構成された? |
11 | 帰納推論の謎:ヒュームとグッドマン |
12 | 「種類」の制作 |
13 | 過去を作り出す |
14 | 期末レポート作成にむけて |
15 | まとめ |
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テキスト・参考書 |
教科書は用いず、授業中に資料を配布する。ただし、とくに『何が社会的に構成されるのか』(イアン・ハッキング著、出口康夫・久米暁訳、岩波書店、2006年)を中心に参照しつつ、ハッキングの議論を検討する(購入不要)。 |
自学自習についての情報 |
毎回、授業後に資料を読み直し、疑問などを明らかにしておくこと。中間・期末レポートに向けて準備しておくこと。 |
授業の形式 |
配布資料を解説しながら、講義・演習形式で行う。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
適宜ディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
中間レポート(30%)、 授業の参加度とコメントペーパー(30%)、 期末レポート(40%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
授業計画は、履修者の実習との関係、および履修者の習熟度に応じて、再調整する場合がある。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
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