科目情報
科目名 英語文学演習I 
クラス − 
授業の概要 本授業では、今の時代にぜひ読んでおきたい小説のひとつであるRay BradburyのFahrenheit 451を精読する。タイトルの<華氏451度>が何を意味するかを知るとき、この問題作のテーマが明確に見えるだろう。米国のSF作家として名高いブラッドベリーだが、その文章は平易ながら格調があり、豊かなイメージや比喩が一級の文学作品としている。授業をとおして小説の読み方を会得し、あわせて本書に収録されている批評のいくつかを読むことにも挑戦したい。 
授業の到達目標 1.小説に描かれた世界を構想し、テーマについて考えることができる。
2.小説技法について理解し分析できる。
3.作品に関する批評を読むことができる。
 
授業計画
内容
1イントロダクション (授業の進め方、作者の紹介と英文学の伝統について)およびテキストのIntroductionを通読する。 
2Part I: The Hearth and the Salamander (1): 物語の設定・状況 
3Part I: The Hearth and the Salamander (2): 登場人物 
4Part I: The Hearth and the Salamander (3): 象徴 
5Part II: The Sieve and the Sand (1): 語り 
6Part II The Sieve and the Sand (2): 対比
 
7Part II The Sieve and the Sand (3): 視点 
8Part III: Burning Bright(1): ディストピア文学 
9Part III: Burning Bright(1): SF小説 
10Part III: Burning Bright(1): 文学の役割 
11作品のまとめ・振り返り・ディスカッション 
12Part One: The Story of Fahrenheit 451 by Jonathan R. Eller (1) 精読 
13Part One: The Story of Fahrenheit 451 by Jonathan R. Eller (2) 精読 
14Part Two: Other Voices (1)精読 
15Part Two: Other Voices (2)精読 
 
テキスト・参考書 Ray Bradbury, Fahrenheit 451 (Simon & Shuster Paperbacks)ISBN: 9781451673319  
自学自習についての情報 テキストはアメリカの中等教育で使用されるレベルで比較的平易なので、毎回20頁ほど進めるのは負担ではない。ストーリーの展開も早くかつ先が気になるので楽しく読める。レポーターでない場合にも必ず事前に読んだうえで授業に出席し,議論には積極的に参加してほしい。 
授業の形式 演習形式。授業は発表担当者の発表を中心にディスカッションを行う。 
アクティブラーニングに関する情報 毎回の授業では担当者が独自のテーマを設定して発表し、授業内でディスカッションを行う。授業を通して受講生独自の問題意識を持ち、レポートを作成すること 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への貢献および口頭発表および試験40%、小論60% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 小論の作成が最終目標となるが、英語力をはかるために試験も実施する。必ず原書を購入して丁寧に読み、基本となる英語力の養成に努めてほしい。 
担当講師についての情報(実務経験)