科目情報
科目名 生活経営論 
クラス − 
授業の概要 少子・高齢化の進行、人口減少、高度情報化の進展、グローバル化の拡大、環境との共生、家族の多様化、生活者主体の社会経済システムへの転換をふまえて、私たちのライフスタイルは生活単位そのものが個人化するなどめまぐるしく変化し、その生活構造はますます複雑となり、多層化してきている。
本講では、現代社会の現状をふまえ、生から死までのライフコースを考えながら、ライフデザインを問い直し、「豊かさとは何か」を考究する。具体的にはさまざまな生活問題について言及していく。 
授業の到達目標 衣食住にとらわれがちな家庭生活や家族への理解の幅を広げ、個々人のライフ(人生・生き方・暮らし)を、モノとヒトと行為行動の3者関係で理解できる。
自己実現をめざす人間的活動を考察し、生活構造への理解を深めることができる。 
授業計画
内容
1生活経営とは:生活をとらえる指標と視軸 
27W4H1Rからとらえる生活Lifeの構造 
3生活の「豊かさ」と幸福度 
4DVD「世界の果ての通学路」視聴 
5現代日本の生活課題(1):少子高齢化と人口減少・大衆長寿 
6現代日本の生活課題(2):生活環境の変化と社会的孤立 
7現代日本の生活課題(3):子どもの貧困 
8生きていることと生活すること:生存権と生活保障・人間の活動能力指標と欲求 
9社会的動物としての人間・社会化 
10エコマップを通してみる生活世界とコンヴォイ 
11社会の文化的価値志向と生活の多様性 
12生活における「お金」の価値 
13生活における「仕事」の価値 
14生活における「時間」の価値 
15ライフコースを通して生活設計を考える 
 
テキスト・参考書 教室内で指示。必要に応じてプリント等資料配布予定。
参考文献:川上浩司『不便益のススメ: 新しいデザインを求めて)』 岩波ジュニア新書2019
     博報堂生活総合研究所『生活者発想塾』日本経済新聞出版 2010 
自学自習についての情報 個人と社会との関係に敏感になるために、さまざまな生活課題について生活者の視点から発想力をもてるよう、新聞記事や生活情報を常に収集すること。授業内で意見を発表できるよう準備してのぞむこと。 
授業の形式 講義中心 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 試験もしくは最終レポート(40%)、小レポート(30%)、授業の振り返り等授業内評価(30%)
 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 授業アンケートの結果ならびに授業中の学生からのコメントをふまえて、授業の速度と小レポートの回数については理解に沿って進める。 
担当講師についての情報(実務経験) 初等・中等教育実務経験ないが、教科書の執筆編集に関わっている。