科目情報
科目名 美学概論I 
クラス − 
授業の概要 この講義では、教員が提供する理論史のフルコースを鑑賞するスタイルはとりません。この講義は講義や鑑賞というよりはむしろ、自ら屋台を巡ってさまざまな批評をつまみ食いし、それらを自らコースとしてまとめ上げる実戦です。
方法論としては、まずは20世紀以降の美術作品に関連する批評テクストを使用し、そこに書かれている文章群の主張や方法論をグループワークで明確にし、自分たちの理解を発表しあいます。その過程を通じてさまざまな主張や方法論に触れて知見を広め、美術にとどまらない理論史の広がりを垣間見ます。
*ただしコロナにともない講義形式に制限がある場合、あるいは講義がオンライン化した場合、グループワーク等が最小限に抑えられるなど講義内容の大幅な変更があるものと考えておいてください。  
授業の到達目標 1. テクストを読むことを通じて美術のみならず他分野の知見にも触れる。
2. 現代美術を多角的に見る思考の下地をつくる。
3. 主体的に考え、発信する。 
授業計画
内容
1ガイダンス 
2トピック紹介(ダダ・ネオダダ・ジャンクアート) 
3トピック紹介(シュルレアリスム) 
4トピック紹介(アンフォルメル・抽象表現主義・カラーフィールドペインティング) 
5振り返りおよび本講義でおこなう作品分析の狙いについて 
6グループの形成、担当作品、作家の決定(ポップアート、ミニマルアート、ランドアート、ハプニング) 
7作品分析とグループによるテーマの形成(ポップアート、ミニマルアート、ランドアート、ハプニング) 
8グループ相互の交流による知識の拡張および発表準備(ポップアート、ミニマルアート、ランドアート、ハプニング) 
9発表(ポップアート、ミニマルアート、ランドアート、ハプニング) 
10振り返りおよびレポートの提出、新たなグループの形成、担当作品、作家の決定(80年代〜現代) 
11作品分析とグループによるテーマの形成(80年代〜現代) 
12グループ相互の交流による知識の拡張および発表準備(80年代〜現代) 
13発表 
14振り返りおよびレポートの提出 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 美術手帖編『現代アート事典――モダンからコンテンポラリーまで・・・世界と日本の現代美術用語集』(美術出版社、2009年)
筧菜奈子『めくるめく現代アート――イラストで楽しむ世界の作家とキーワード』(フィルムアート社、2016年) 
自学自習についての情報 テーマごとに配布されるテクストを読み、内容をまとめ、自分自身の意見を書きだしてくる時間外学習が必要になります。
また、講義中に紹介する展覧会やイベント、映画、著作などを見て回ってください。 
授業の形式 講義、講読、鑑賞、グループワーク、グループディスカッション、発表。 
アクティブラーニングに関する情報 グループワーク、グループディスカッション、発表。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表と成果物(70%)+積極的参加(30%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) なし。 
担当講師についての情報(実務経験)