科目情報
科目名 絵画表現 
クラス − 
授業の概要 絵画を描く行為と鑑賞する行為の出来事として捉え、絵画が持つ基本的要素と構造を一つひとつ意識できるような体験的制作を行います。そのことを通じて、各自で設定した課題に沿った制作に反映していける方法を考えます。 
授業の到達目標 絵画の持つ「線」や「色」などの要素を、解体し、分析する思考を獲得する。
そのことから、自分にとっての「絵とはなにか」を考える力を得る。 
授業計画 各自の進行状況や天候などの条件によって、予定を変更することがあります。
その場合は、参加者全員の共通認識を前提にします。
内容
1導入ー「線を引く」ことから                
2線を引くー線を抽き出す    
3線を引くー世界に関わる            
4線を引くー形が現れる 
5線を引かないー表面を剥ぎ取る  
6線を引かないー色が現れる 
7面を生み出すーある色を塗り始める  
8面を生み出すー塗りながら色を決定していく  
9面を生み出すー色を塗り進める  
10面を生み出すー色を塗り尽くす  
11発表と鑑賞ー面を置く、色を置く 
12面を生み出すー自分の方法を考える 
13面を生み出すー自分の方法を決定する 
14面を生み出すー自分の方法をやり尽くす 
15まとめー絵画という出来事とその構造 
 
テキスト・参考書 テキスト:ありません。
参考書:『子どもは描きながら世界をつくる−エピソードで読む描画のはじまり』片岡杏子,ミネルヴァ書房,2016
他にも個々人の制作に参考となるものを随時紹介します。 
自学自習についての情報 「絵画」とは何か?  受講者各自のこれまでの制作を本当にこれでいいのか、もう一度見つめてください。今を生きる一個の人間としての試行錯誤が重要だと考えています。 
授業の形式 実習を中心とし、一部講義とします。 
アクティブラーニングに関する情報 各自の制作を中心に行います。これは自分一人で画面と、そして世界と向き合うことです。自分の行為によってしか「絵とはなにか」を知ることはできません。主体的な取り組みを求めます。
その上で共同制作も試みます。他者との関わりを考えることで、さらに各自の問いは深まるはずです。
そのような体験を経た作品発表会では相互観賞、相互批評を積極的に行えるよう心がけてください。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1) 授業への参加度(15%)
2) 実習に対する積極性(30%)
3) 提出作品(40%)
4) 作品及び自身の考察の発表(15%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) それぞれが取り組んでいる、または探している研究テーマを前提にし、対話を通して授業を進めていきたいと思います。
そのために、自身の意欲を進んで表明して下さい。 
担当講師についての情報(実務経験) 授業担当者は絵画作品の制作・発表を続けるかたわら、絵画教育に関する研究を深めながら授業実践を積み重ねてきました。その経験をもとに、それぞれの「絵とは何か?」を対話と実践によって共に知っていこうと思います。