科目名 |
美術教育学演習I |
クラス |
− |
授業の概要 |
これまでに学び、体験してきた表現・制作活動や理論としての美術は,子ども達や社会にどのように伝え、生かされることができるのか。受講生の関心のある事象について主題を設定し,解決のための情報の収集・処理や検討の積み重ねから研究を進める過程を経験する。輪番で発表と質議,討論を重ねながら,各自の課題を深化させ,課題研究である卒業論文へとつなげていく。 |
授業の到達目標 |
1.美術教育に関する理論や実践の先行論文を読むことから,美術教育における研究分野の展開の様相や研究の方法を知る。 2.学校や社会の多様な場で展開する美術教育の現状と可能性を知り、各自の興味や問題意識に基づく主題設定の仕方,追求方法を学び,効果的に伝える方法を体験的に考えることを通して卒業研究の基盤を形成する。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 1.美術教育の今〜現代社会と美術教育〜 |
2 | 2.研究論文とは何か 課題設定と思考・美術教育のリサーチ・「論」の組み立て・結論と展望 |
3 | 3.研究紹介 (1) 美術教育における理論と実践 |
4 | (2) 美術教育の基礎的理念と研究方法 |
5 | 4.論文を読む (1) 学会誌,研究雑誌等から1篇を読み,概要をまとめ,所感を記述する。(提出1) |
6 | (2) (1)とは異なるジャンルからさらに1篇を読み,概要・所感をまとめる。(提出2) |
7 | (3) (1),(2)の論文を相互に紹介する |
8 | 5.自己の研究主題を設定し,追求方法を学ぶ(演習) (1) 関心・問題の発掘 |
9 | (2) 主題関連事項の現場調査(授業参観、参与観察など) |
10 | (3) 主題関連事項の調査から得たもの(授業への参加・観察の振り返り、分析など) |
11 | (4) 課題に相応しいリサーチの方法を考える |
12 | (5) 現場観察や実践を重ねる(含・当授業外) |
13 | (6) 研究構想(当該時点で見えてきたこと)を報告し,相互に検討する |
14 | (7) (6)を踏まえて、主題に相応しい研究方法の決定と実施、構想のまとめを行う |
15 | 6.卒業研究に向けて |
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テキスト・参考書 |
柴山真琴『子どもエスノグラフィー入門』新曜社 太田裕子『はじめて「質的研究」を「書く」あなたへー研究計画から論文作成までー』東京図書 |
自学自習についての情報 |
各自、関心のある分野の文献やジャーナルを自主的に講読する。また、自主的に小中学校の研究授業やミュージアムのワークショップ等に参加し、 課題を発見する。 |
授業の形式 |
演習を中心にしながら講義を組み込む |
アクティブラーニングに関する情報 |
論文、資料講読や、各自のリサーチ報告等の発表の際、意欲的な意見交換、情報交換を心がける。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
受講態度(資料収集や討論への参加状況)35%,研究報告30%,提出課題35% |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
卒業研究(卒業論文)への円滑な導入および推進を意図し,卒業研究の指導学生は,可能な限り受講することが望ましい。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
小・中学校の教育現場への支援活動、美術館の教育普及活動への支援など。 |