科目情報
科目名 音楽療法 
クラス − 
授業の概要 音楽療法とは何なのか?音楽療法士とは誰なのか?本講義では、まず音楽療法の歴史を辿りながら、各領域においてどのように音楽療法が進歩し、行われてきたのかについて学ぶ。音楽の持つ力が具体的にどのように私たちに働きかけるのか、またその働きを効果的に生かす音楽療法の臨床法について、多岐にわたる領域の実例を用いて解説。またこの講義では、ロールプレイを通じて音楽療法を体験することで、その効果やテクニックについて身を持って感じてもらいたい。 
授業の到達目標 音楽には身体的、心理的、社会的、認知的、また精神的に働きかける力がある。音楽療法では、あらゆる年齢や状況にある全ての人々の、多岐にわたるニーズに向けて、その“音楽の働き”を意図的・計画的に使用する。この講義では、音楽療法の歴史や理論、その臨床法などを総合的に学び、またそれらを実際に体験することで、音楽の新たな活用法を知り、それらを応用する力を身につける。 
授業計画
内容
1音楽療法概要・歴史 
2音楽療法における“音楽の働き”とは 
3音楽療法の理論的基盤 
4知的障がいのための音楽療法 
5新生児から発達援助のための音楽療法 
6視覚・聴覚障がいのための音楽療法 
7身体障がいのための音楽療法 
8行動・感情障がいのための音楽療法 
9高齡者のための音楽療法 
10医療・福祉における音楽療法 
11教育現場における音楽療法 
12音楽療法体験@『歌唱による』 
13音楽療法体験A『楽器演奏による』 
14音楽療法体験B『身体活動による』 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 参考書
W・B・デイビス、K・E・グフェラー、M・H・タウト 栗林文雄(訳) 『音楽療法入門1・2・3 ― 理論と実践<第3版>』 一麦出版社 2015年 
自学自習についての情報 配布された資料の熟読、講義の復習、レポート(ミニ、期末)のための資料収集・作成準備、音楽療法体験のための資料・楽譜・演奏の準備。 
授業の形式 1)講義、2)グループディスカッション、3)ビデオや音源による臨床現場の紹介、4)音楽療法実技体験 
アクティブラーニングに関する情報 音楽体験や臨床場面についてのグループディスカッション、個人・グループ音楽療法体験 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席率 50% (授業への積極的参加、音楽療法体験においての活動内容)
ミニレポート 20%(レポートにおける視点、論点、考察力)
期末レポート 30%(レポートにおける視点、論点、考察力) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 本講義では、実際の臨床を撮影したビデオ等を使用するが、それらを無断で写真・動画撮影することは控えて対象者のプライバシーを厳守してください。 
担当講師についての情報(実務経験) 中学校音楽教諭として勤務した後、アメリカ・日本の学校現場にて音楽療法の実践をする。
現在は特別支援教育の巡回相談員として、教員と協働しながら幼稚園・小学校・中学校で音楽療法を実践している。
教育現場での音楽療法の活用について考察していく。