科目情報
科目名 英語(アカデミック)上級 
クラス − 
授業の概要 この授業では、魅力的な読み物としての文学作品を題材とし、筆者の伝えたいことや意図を正確に読み解く学習を通して、英文読解力の向上を目指す。副次的効果として、受講者の皆さんが現代という時代に生きるヒントを得る機会となれば幸いである。授業では、英語の構文解説だけでなく、文体論的な特徴や語りの構造にも注意を払い、文脈の中で生きている言葉の深い意味を読解する。英語を学ぶ奥深さと楽しさを発見してもらう機会になれば、授業担当者としては存外の喜びである。 
授業の到達目標 前半の授業を通して、登場人物の視点や語りの問題を中心に見ながら、テキストの英語を精緻に読み込むことができる。
後半の授業を通して、英語学研究の知見を活用しながら、秀逸な思想内容を含む英文を論理的に読解することができる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション 〔奥村真紀〕 
2Saki, "The Open Window"@(登場人物分析) 〔奥村真紀〕 
3Saki, "The Open Window"A(語り手の存在) 〔奥村真紀〕 
4Saki, "The Open Window"B(視点の問題) 〔奥村真紀〕 
5Ursula Le Guin, "The Wife's Story"@(登場人物分析) 〔奥村真紀〕 
6Ursula Le Guin, "The Wife's Story"A(語り手の存在) 〔奥村真紀〕 
7Ursula Le Guin, "The Wife's Story"B(視点の問題) 〔奥村真紀〕 
8前半のまとめ 〔奥村真紀〕 
9後半のオリエンテーション 〔児玉一宏〕 
10英文読解演習:言語学の知見を活用した英文理解への導入  〔児玉一宏〕 
11Maugham, "A Writer's Notebook" @(青年論)講義 〔児玉一宏〕 
12Maugham, "A Writer's Notebook" A(中年論)講義 〔児玉一宏〕 
13Maugham, "A Writer's Notebook" B(笑いと知性)講義 〔児玉一宏〕 
14Maugham, "The Summing Up”(人生論)講義 〔児玉一宏〕 
15後半のまとめ 〔児玉一宏〕 
 
テキスト・参考書 テキストは使用せず、講義資料を配布する。
参考書:テリー・イーグルトン『文学とは何か――現代批評理論への招待(上)・(下) 』岩波文庫. 
自学自習についての情報 事前課題が出されている場合は、指示に従って周到な予習を行う。レポーターとして発表を行う場合には、資料やハンドアウト等の作成を求める場合がある。授業内容の定着に向けて、十分な復習を行うことが肝要。詳細は授業中に説明する。 
授業の形式 講義と演習 
アクティブラーニングに関する情報 適宜、ペアワーク、グループディスカッション、全体討論を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 前半・後半、それぞれの成績を合算する。
授業内での形成テストの成績(70%)と積極的な受講態度(30%)を総合して評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 高等学校での教員経験を踏まえて、講義・演習では学校教員の教養として役立つ内容を含める。