科目名 |
教育心理学特論II |
クラス |
− |
授業の概要 |
学力・知能・学習・性格・集団などの学校現場における教育評価やアセスメントのあり方について論じる。併せて、学習指導の改善についても論じる。 |
授業の到達目標 |
1.学校現場で有効な教育評価の技法や「個」に応じた学習指導法、発達的アセスメントなどを理解する。 2.教育評価、「個」に応じた指導、発達的アセスメントの技法を実践に生かすことができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション 教育評価・心理教育的アセスメントとは(1):アセスメントに基づく支援とは、アセスメント計画 |
2 | 教育評価・心理教育的アセスメントとは(2):アセスメントにおける倫理、テストバッテリーの活用と留意点 |
3 | 発達の捉え方 |
4 | 適応の捉え方 |
5 | 心理教育的アセスメントの方法(1):調査法、観察法、面接法、テスト法、信頼性と妥当性 |
6 | 心理教育的アセスメントの方法(2):インフォーマル/フォーマルアセスメント、アセスメントのアプローチ、臨床発達心理学的アセスメント |
7 | 心理検査の活用 |
8 | 特別支援教育と心理教育的アセスメント(臨床発達支援の基本的視点を含む) |
9 | 心理教育的アセスとメントと支援活動の展開 |
10 | 学校・学級のアセスメント |
11 | 教育評価(1):診断的評価・形成的評価・総括的評価、目標準拠/集団準拠の評価 |
12 | 教育評価(2):パフォーマンス評価,学校評価と教員評価、進路指導(キャリア教育)と評価、入試制度 |
13 | 学習指導(1):習熟度別指導、個に応じた指導 |
14 | 学習指導(2):教科や特別活動における評価 |
15 | 全体のまとめ |
|
テキスト・参考書 |
テキスト:心理科学研究会(編)『中学・高校教師になるための教育心理学』 第4版 有斐閣 2020年 参考書については、必要に応じて授業中に指示をする。その他、授業内容に関する資料を配布する。 |
自学自習についての情報 |
必要な文献や図書は購入し、それを用いて授業の予習・復習を行ってほしい。また、学校に関するニュースは新聞やテレビのニュースで多く取り上げられるため、各ニュースが学校心理学的にどのように捉えることが可能であるか考える習慣をつける。また、教育実践の場をもつ受講生は、授業で扱われた事項と自身の教育実践とのつながりについても考える習慣をつける。 |
授業の形式 |
プリントを中心とした講義形式をとる。各授業において、参加者同士のディスカッションの場を設ける。時間が許せば、心理検査のビデオの視聴や心理検査の体験を行いたい。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
授業では積極的にディスカッションを取り入れ、受講生同士の多様な意見交流の機会を設定する。 そのため、受身的でなく積極的な活動参加が求められる。また、複数回のレポート執筆にあたっては、専門書や学術論文を参照し、適切に引用することが求められる。授業内容に関連した専門書・学術論文についても適宜紹介するため、そうした情報源も適切に活用されることを期待する。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
参加態度(15%)、中間レポート(25%)、最終レポート(60%)による総合的な評価を行う。レポートについて、形式面等の不備があれば、再提出を求めることがある。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
本科目は「学校心理士」資格取得のための必修科目である。「5心理教育的アセスメント」の(1)(2)(3)(4)(5)に該当する。「教育心理査定実習」を受講するための,基礎科目となる。 本科目は、学校心理士資格取得及び専修免許状「学校心理学」付記に必要な科目であるが、実習は含まない。そのため、資格取得希望者は必ず「教育心理査定実習」を併せて履修することが求められる。 また、臨床発達心理士の「臨床発達心理学の基礎に関する科目」に該当する。資格取得を希望しない現職教員などの受講生の履修も歓迎する。学習指導要領についても目を通して欲しい。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
|