科目情報
科目名 社会科教育教科内容論I 
クラス − 
授業の概要 これからの歴史教育で必要となる「歴史家のように学ぶ」ことを意識し、歴史学の見方、考え方について具体的な素材から考察したテキストを講読する。 
授業の到達目標 @ 歴史学の概説書について、その基礎的な読解力を身につける。
A 歴史学に関する近年の研究動向を理解する。
B 歴史学の見方、考え方を教育現場に取り入れるための知識や技能を養う。 
授業計画
内容
1ガイダンス 
2序章を読む/発表にむけた準備 
3テキスト講読:第1章 歴史に法則性はあるのか――歴史と変化の理論 
4テキスト講読:第2章 過去の痕跡をどうとらえるのか――歴史学と史料 
5テキスト講読:第3章 時間をどう把握するのか――暦と歴史叙述 
6テキスト講読:第4章 人びとの「まとまり」をとらえなおす――歴史の中の国家と地域 
7テキスト講読:第5章 現代社会の成り立ちを考える――グローバリゼーションの歴史的展開 
8テキスト講読:第6章 植民地主義と向き合う――過ぎ去らない帝国の遺産 
9テキスト講読:第7章 世界像を再考する――イスラームの歴史叙述と伝統的世界像 
10テキスト講読:第8章 内なる他者の理解に向けて――儀礼と表象、感性の歴史学 
11テキスト講読:第9章 当たり前を問う、普通の人びとを描く――日常史と民俗学 
12テキスト講読:第10章 「近代」の知を問いなおす――歴史学・歴史叙述をめぐる問い 
13テキスト講読:第11章 アナクロニズムはどこまで否定できるのか――歴史を考えるコトバ 
14テキスト講読:第12章 「私たちの歴史」を超えて――ともに生きる社会のために 
15ふりかえり 
 
テキスト・参考書 『東大連続講義:歴史学の思考法』岩波書店
※高価な本ではないため、購入するなどして手元に置いておくことがきわめて望ましい。 
自学自習についての情報 事前に教科書の該当部分を読み、内容についてまとめておく。 
授業の形式 発表者によるテキストの内容紹介と、出席者を交えた討議を行う。 
アクティブラーニングに関する情報 発表にあたっては、テキストの内容を適確にまとめてアウトプットする力が求められる。出席者は、討論を通じて、内容理解を深め、また司会を務めることで、討論の取り回しのスキルの向上に努めることになる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加態度(司会・討論・発表)によって評価する(50点)。また、期末レポートとして教科書の書評を作成する(50点)。  
その他(授業アンケートへのコメント含む) これまでは主として、日本史の教科内容を中心に取り扱ってきましたが、今年度はより歴史教育について考察を深めるのに適した素材としました。 
担当講師についての情報(実務経験) 実務経験はありませんが、ご了承下さい。