科目情報
科目名 子育て支援の理論 
クラス − 
授業の概要 保育現場では近年、多様な家庭背景を持つ子どもが在籍している。本授業では、現代の子どもと保護者がおかれている状況を理解するとともに、子育て支援に関わる法制度とさまざまな形で展開されている子育て支援の実践について、必要な知識を学ぶ。 
授業の到達目標 今日の子育てが直面する課題、および、さまざまな生きづらさを抱える子どもと保護者の問題について理解し、自分なりの考えを述べることができる。
子育て支援の現状および問題をふまえ、改善策を考えることができる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション:現代の子育てと子育て支援の課題
・本授業の概要および到達目標について説明する。
・現代の子どもと保護者がおかれている状況と子育て支援の課題について、概要を学ぶ。 
2子ども・子育て支援制度
・日本における子育て支援政策の流れ、および現行の子ども・子育て支援制度の概要を説明する。 
3子育て支援に関わる法律と専門機関
・子育て支援に関わる法律および専門機関・専門職について概説する。 
4子育て支援とジェンダー
・日本における男性の育児への関わりについて、DVなどの問題や諸外国との比較も含めて考える。 
5保育現場における子育て支援(1) 保護者支援
・幼稚園や保育所に求められる保護者支援と、保育者・教師の専門性について考える。 
6保育現場における子育て支援(2) 地域の子育て家庭への支援
・幼稚園や保育所に求められる地域の子育て家庭への支援と、保育者・教師の専門性について考える。 
7特別な配慮を要する子どもと家庭への支援(1) 障がいのある子ども
・障がいのある子どもとその保護者に対する支援について、事例をもとに考える。
・出生前診断や障がい者の自立の問題についても取り上げる。 
8特別な配慮を要する子どもと家庭への支援(2) 児童虐待等への対応
・不適切な養育を受けている子どもとその家庭に対する支援について、事例をもとに考える。 
9特別な配慮を要する子どもと家庭への支援(3) 非血縁家庭、貧困家庭等
・非血縁家庭、貧困家庭、保護者の障がいなど、さまざまな配慮を要する家庭と子どもへの支援について考える。 
10特別な配慮を要する子どもと家庭への支援(4) 外国にルーツをもつ子どもと家庭
・外国にルーツをもつ子どもや家庭への支援の実際と課題について、ディスカッションを通して考える。 
11妊娠期からの子育て支援
・妊娠期からの子育て支援の実際と課題について、実践例をもとに考える。 
12当事者の主体性と支援
・当事者の主体性と支援との関係についてディスカッションを通して考える。 
13子育て支援に関わる理論
・「関係」および「ケア」という理論的観点を学び、子育て支援のあり方を問い直す。 
14子育て支援における多職種連携
・子育て支援に関わる多様な職種とその連携の問題について、ディスカッションを通して考える。 
15まとめと今後の課題 
 
テキスト・参考書 テキスト 適宜資料を配布する
参考書 ガーゲン, K.J. (2020) 『関係からはじまるー社会構成主義がひらく人間観』 ナカニシヤ出版 
自学自習についての情報 毎回、配付資料等を事前に読み、疑問点を整理した上で授業にのぞむこと。
授業後にリフレクションシートまたはミニレポートを課す。 
授業の形式 講義および演習 
アクティブラーニングに関する情報 毎回グループ・ディスカッションを行う。ロールプレイも適宜取り入れる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) ディスカッションへの参加度及び発言内容(30%) リフレクションシート・ミニレポート(40%) 最終レポート(30%)  
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項なし 
担当講師についての情報(実務経験)