科目情報
科目名 発達障害の特性と基本的対応 
クラス − 
授業の概要 発達障害は多様な状態像を示す障害である。発達障害を理解するためには,本人だけんでなく本人を取り巻く環境も含めて理解する必要がある。本科目では,発達障害のある子どもや成人の基本的な障害特性や状態像の理解に留まらず,保護者支援の方法,環境の調整,本人支援の方法などに関する基本的な事柄について学ぶことを目的とする。 
授業の到達目標 ・発達障害の基本的な認知特性,行動特性を説明することができる
・発達障害の幼児児童生徒への基本的な対応について理解し,支援方法を立案することができる
・発達障害のある幼児児童生徒及び保護者の困難をイメージすることができる 
授業計画
内容
1オリエンテーション(担当:小谷裕実,牛山道雄,佐藤美幸)
・授業概要及び授業の到達目標を確認する。
・レポート課題などの提出方法の確認する。 
2特別支援教育の概要と動向(担当:牛山道雄)
・学校教育における発達障害に関する教育システムを理解するすることができる。
・少子高齢化の日本において,支援学校,支援学級,通級による指導の対象児童生徒は増加している現状を理解する。 
3発達障害の診断(担当:小谷裕実)
・発達障害の診断基準と診断の実際の概要を把握することできる 
4発達障害の脳機能(担当:小谷裕実)
・発達障害の原因となる中秋神経系の問題(主に脳機能)のメカニズムについて理解することができる 
5発達障害への薬物療法(担当:小谷裕実)
・発達障害への対処療法としての薬物療法の現状について理解することできる。 
6自閉スペクトラム症の認知・行動特性の理解(担当:牛山道雄)
・自閉スペクトラム症の認知・行動特性を理解する。 
7自閉スペクトラム症の基本的な対応(担当:牛山道雄)
・自閉スペクトラム症の認知・行動特性および二次障害を踏まえた支援方法を学ぶ。 
8注意欠如・多動症の認知・行動特性の理解(担当:佐藤美幸)
・注意欠如・多動症の認知・行動特性を理解する。 
9注意欠如・多動症の基本的な対応(担当:佐藤美幸)
・注意欠如・多動症の認知・行動特性および二次障害を踏まえた支援方法を学ぶ。 
10その他の発達障害について(担当:牛山道雄)
・発達性協調運動症について理解する。 
11発達障害と心理アセスメント(担当:佐藤美幸)
・知能検査(ウェクスラー式)の概要を理解する。 
12発達障害と発達アセスメント(担当:牛山道雄)
・臨床場面で利用頻度が高い簡易認知・行動チェックリスト(KIDSなど)について学ぶ 
13発達障害と保護者支援:医療と教育の連携からのアプローチ(担当:小谷裕実)
・発達障害のある幼児児童生徒の保護者への支援を医療と教育の連携を基軸に考える。 
14発達障害と保護者支援:心理的な側面からのアプローチ(担当:佐藤美幸)
・発達障害のある幼児児童生徒の保護者への心理面からの支援について考える。 
15まとめ(担当:小谷裕実,牛山道雄,佐藤美幸)
・発達障害の認知・行動特性に対して,学校という環境をどのように調整してくことができるのかを議論する。 
 
テキスト・参考書 【テキスト】必要に応じて資料を配布する
【参考書】DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き 
自学自習についての情報 各回で学んんだことを,これまでの幼児児童生徒との関わりと結びつけ,新たな幼児児童生徒像または学校像に再構築できるよう,確かな知識と豊かな想像力を駆使して授業に臨むこと。 
授業の形式 講義・演習 
アクティブラーニングに関する情報 受講者がこれまで経験してきた幼児児童生徒との関わりの中で,各回の内容とリンクしていると考えられるエピソードを発表してもらい,受講者の体験を授業全体で共有することを通して,理論と実践を往還できるように進行させていく。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表50%,レポート50% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 小児科医として巡回相談を担当(小谷裕実)
大学附属機関の兼任教員として発達相談の相談員を担当(牛山道雄)
臨床心理士としてスクールカウンセラーや精神科クリニック心理士において勤務(佐藤美幸)