科目情報
科目名 社会科教育実践演習 -日本史- 
クラス − 
授業の概要 映画「もののけ姫」を素材に、最新の歴史学研究をふまえ、かつ初等・中等教育で利用可能な教材を作成する。
テキストは授業者が2015年に発表した論考をベースとするが、すでに数年を経過しており、その後の研究などにより、修正すべき点もすくなくない。そのことを意識し、テキストを批判的に読み解き、より正しくかつ応用可能な教材を作成することを目指す。 
授業の到達目標 @ 日本史の概説書について、その基礎的な読解力を身につける。
A 日本史に関する近年の研究動向を理解する。
B 歴史研究の成果を教育現場に取り入れるための知識や技能を養う。  
授業計画
内容
1映画「もののけ姫」についての概要を知る 
2映画「もののけ姫」の舞台設定を知る 
3テキスト「もののけ姫」の批判的検討(1)―第1節 乱世の幕開け 
4テキスト「もののけ姫」の批判的検討(2)―第2節 中世の開発と環境破壊 
5テキスト「もののけ姫」の批判的検討(3)―第3節 中世への移行と神々の変貌 
6テキスト「もののけ姫」の批判的検討(4)―第4節 乱世における人びとの生存@:共同体について 
7テキスト「もののけ姫」の批判的検討(5)―第4節 乱世における人びとの生存A:戦国仏教について 
8テキスト「もののけ姫」の批判的検討(6)―第5節 エボシの画期性:中世の技術 
9テキスト「もののけ姫」の批判的検討(7)―第6節 エボシと石火矢:海域アジアの動向 
10テキスト「もののけ姫」の批判的検討(8)―第7節 エボシと師匠連を結ぶ経済構造@:中世の流通経済 
11テキスト「もののけ姫」の批判的検討(9)―第7節 エボシと師匠連を結ぶ経済構造A:女性と被差別民 
12テキスト「もののけ姫」の批判的検討(10)―第8節 師匠連の危機とアサノ公方:戦国大 
13テキスト「もののけ姫」の批判的検討(11)―第9・10節 エボシの理想とその挫折/アシタカせっ記:中近世移行期論 
14テキストの批判的検討をふまえた教材のアップデート:授業づくり 
15テキストの批判的検討をふまえた教材のアップデート:授業の検討 
 
テキスト・参考書 中村翼「もののけ姫」(藤川隆男・後藤敦史編『アニメで読む世界史2』山川出版社、2015年) 
自学自習についての情報 テキスト及び参考文献(その都度、指定する)を読んでおくことが望ましい。
発表者は、他の参加者の質疑に応えられるよう、準備しておく。 
授業の形式 各回毎に発表者を決めて、輪読し、質疑を通じてテキストを批判的に読み解いていく形式をとる。 
アクティブラーニングに関する情報 必要に応じて授業においてディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 予習復習等の授業への参加姿勢(50%)、発表内容(50%)をもって評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 小中高等学校での勤務経験はありません。