科目名 |
保健体育科教育実践演習 -健康社会学- |
クラス |
− |
授業の概要 |
健康社会学とは、健康と病気、保健医療に関する問題に対して、社会学および統計解析の手法を用いてアプローチし、問題解決策を探る学際的な学問である。 本講では、健康社会学の理論と方法、および最新の研究知見について理解することを通じて、学校における保健教育の内容の理解を深め、また健康行動科学およびヘルスコミュニケーションの理論に基づき、教材(健康啓発ポスター)を作成する。 |
授業の到達目標 |
1. 健康社会学の理論や、健康と病気に関するトピックスの動向について理解できる。 2. 疫学・保健統計について、その手法と結果の解釈について理解できる。 3. 健康行動科学およびヘルスコミュニケーションの理論に基づき、児童生徒を対象とした教材(健康啓発ポスター)を作成することができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション 健康社会学とは、健康の考え方に関するパラダイムシフト |
2 | 予防、ヘルスプロモーション、健康日本21 |
3 | 障害の考え方、生活機能、ICFモデル |
4 | 保健統計、疫学:統計解析手法と結果の解釈 |
5 | 生活習慣と健康:食行動、運動、休養 |
6 | 薬品・薬物と健康:医薬品、ワクチン、化粧品、薬物依存 |
7 | 生活の場と健康:家庭、職場、地域の自然・社会環境 |
8 | セックス、ジェンダー、セクシュアリティと健康1:性の発達、妊娠・出産、リプロダクティブヘルス/ライツ |
9 | セックス、ジェンダー、セクシュアリティと健康2:LGBTQ、性同一性障害、ジョグジャカルタ原則 |
10 | 老いること、死ぬこと:加齢、認知症、死と向き合う、大切な人を亡くした人に寄り添うこと |
11 | 精神の健康:抑うつ、統合失調症、摂食障害 |
12 | 健康行動科学の理論モデル1:健康信念モデル、自己効力感、変化のステージモデル |
13 | 健康行動科学の理論モデル2:ストレスとコーピング、ソーシャルサポート、Locus of control |
14 | ヘルスコミュニケーションの理論と、それを用いた健康啓発ポスターづくり |
15 | 健康啓発ポスター発表、総括 |
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テキスト・参考書 |
[テキスト]特に指定しない。授業時に必要に応じて資料を配布する。 [参考書]山崎喜比古監修, 朝倉隆司編. 2017. 『新・生き方としての健康科学』有信堂. ほか。その他、授業中に適宜指示する。 |
自学自習についての情報 |
各回、振り返りの課題を出すので、課題レポートを作成することにより学習を確実なものとすること。 |
授業の形式 |
講義・演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
主に参考書や各回のテーマに則した学術論文等を輪読し、プレゼンテーション、ディスカッション、ディベートを行う。また、ポスター作成においては、PCまたはタブレット端末を用いての作成・プレゼンテーション、ディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
討論やプレゼンテーションの様子:30%、課題レポート:20%、健康啓発ポスター:30%、授業への参加度:20% |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
特記事項なし |
担当講師についての情報(実務経験) |
特記事項なし |