科目情報
科目名 英語科教育実践演習 -イギリス文学論- 
クラス − 
授業の概要 本授業では、日本生まれの英国人作家Kazuo Ishiguroの作品を読む。まずは彼の名前が世に知れることになった作品であり、日本を舞台にしたAn Artist of the Floating Worldを通読し、その後、大変な話題作となった代表作, Never Let Me Goの脚本を読む。一人の日本的アイデンティティを持つ英国人作家が、小説と映画を通して、人間存在についてどのように描いているのかを考察し、文学作品への理解を深める。また、授業中のディスカッションを通して、多角的な批評眼を養い、異文化理解や他者理解を深める。  
授業の到達目標 文学作品の精読を通じて、舞台となる社会や文化、歴史的背景に対する理解を深める。
文学作品の英語表現を理解し、解読する。
時代を代表する文学作品のテーマを多角的に検証し、受講生独自の作品解釈を目指す。  
授業計画
内容
1Introduction (作家の紹介、時代背景)  
2Kazuo Ishiguro, An Artist of the Floating World pp. 7-28 (前半部・テーマの設定) 
3ditto pp. 28-50 視点の意味 
4ditto pp. 50-77 登場人物分析 
5ditto pp. 77-96 シンボリズム  
6ditto pp. 99-127 時間軸の使い方 
7ditto pp.131-143 心理描写 
8ditto pp. 143-174 タイトルの意味 
9ditto pp. 174-206 語りの仕組み 
10Alex Garland, Never Let Me Go Screenplay @ 小説と映画 
11ditto A 登場人物分析 
12ditto B 戯曲の語り 
13ditto C 心理描写 
14プリント教材と映像 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 Kazuo Ishiguro, An Artist of the Floating World. (Faber and Faber, 2001)
ISBN: 978-0-571-20913-0
Alex Garland, Never Let Me Go Screenplay (Faber and Faber, 2011)
ISBN: 978-0571275489 テキストは各自、あらかじめ入手しておくこと。
参考書、関連書籍については、授業内で適宜指示する。 
自学自習についての情報 授業で紹介する文献などを調べ、口頭発表および期末レポートのためにリサーチを進める。  
授業の形式 講義と演習 
アクティブラーニングに関する情報 毎回の授業では担当者がテーマを決めて発表し、授業内でディスカッションを行う。期末レポートのためのテーマを受講生が独自に設定し、リサーチを進める。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への貢献および口頭発表 30% 期末レポート 70%  
その他(授業アンケートへのコメント含む) 小説と脚本を通読するクラスであるので、一度にまとまった分量の英語を読む。毎回の予習は必須である。学期の終わりには各自選んだテーマをレポートという形でまとめてもらうので、発表のためのリサーチを含めた授業への熱心な参加を求める。初回の授業で授業の進め方について説明するので、必ず出席すること。  
担当講師についての情報(実務経験) 特記事項なし