| 科目名 |
障害児心理特論II |
| クラス |
− |
| 授業の概要 |
認知心理学における学際的な知見から、障害とその心理的特性について検討します。心理実験で用いられる認知課題等を取り上げ、テーマに沿った論文の講読・発表を通し、特別支援児の学習の問題と関連付けながら討論します。 特に特別支援児の学習の問題に対しては、認知心理学に基づく知能モデルの枠組みから議論し、討論を通して、理解を深める授業構成とします。 |
| 授業の到達目標 |
・様々な障害とその心理特性を理解し、子どもたちの認知発達を支える支援のあり方を議論できる。 ・認知心理学に基づく知能モデルの枠組みから、子どもたちの学習の問題を理解し、学習の問題の基盤となる認知機能をサポートする手立てを提案することができる。 ・特別支援児の心理特性や学習の問題を取り巻く様々な要因を総合的に理解することができる。 |
| 授業計画 |
| 回 |
内容 |
| 1 | ガイダンス |
| 2 | 特別支援児の診断と理解・受容機能の障害とその心理的特性(視覚障害) |
| 3 | 受容機能の障害とその心理的特性(聴覚障害) |
| 4 | 処理機能の障害とその心理的特性1(知的障害・学習障害) |
| 5 | 処理機能の障害とその心理的特性2(自閉性障害) |
| 6 | 処理機能の障害とその心理的特性3(注意欠陥多動性障害) |
| 7 | 表出機能の障害とその心理的特性(肢体不自由・言語障害) |
| 8 | 認知機能と学習の問題(プランニング・注意・処理機能を中心に) |
| 9 | 学習の問題への認知心理学的アプローチ |
| 10 | 注意の問題への認知心理学的アプローチ |
| 11 | 情報処理の問題への認知心理学的アプローチ |
| 12 | プランニングの問題への認知心理学的アプローチ |
| 13 | 読み・書き・算数への認知心理学的アプローチ |
| 14 | 特別支援児の認知機能と様々な背景要因 |
| 15 | まとめと総括 |
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| テキスト・参考書 |
テキストは使用しません。 参考書: 「DN‐CASによる子どもの学習支援―PASS理論を指導に活かす49のアイデア」 「日本版DN-CASの解釈と事例」 |
| 自学自習についての情報 |
授業で使用する資料を事前事後によく検討してください。 |
| 授業の形式 |
講義および演習 |
| アクティブラーニングに関する情報 |
学期を通して、1回または2回、発表形式の文献紹介を課題として提示します。発表に対し、クラス全体でのディスカッションを行います。積極的な参加を期待します。 |
| 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
平常点(40%)および授業でのレポート報告(60%)を踏まえて総合的に判断します。 |
| その他(授業アンケートへのコメント含む) |
「授業計画」の内容及び進行は、受講生の方々のニーズに合わせて柔軟に対応します。 |
| 担当講師についての情報(実務経験) |
高等教育機関での障害学生支援コーディネーター |