科目情報
科目名 授業研究 
クラス − 
授業の概要 オルタナティブ教育とは、独自の理念と教育方針を掲げ、子どもの個性や多様性を活かすことを目指して行われる教育を指します。そうした教育を行っている学校の多くは私立学校ですが、オランダのように公教育の一部に位置付いている国もあります。日本、欧米を中心にそのような教育を行っている学校の理論と実践を学ぶことを通して、教育や授業に対する見方を広げます。具体的には、オルタナティブ教育関係の著作や論文をテキストとして使用し、その内容について出席者全員で議論する。またオルタナティブ教育についての理解を深める補助として動画を使用する。 
授業の到達目標 オルタナティブ教育を実践している国の制度、理論や実践の様子についての理解を深める。 
授業計画
内容
1「オリエンテーション」
オリエンテーションとして、まず授業の全体概要と授業計画を紹介し、本授業の具体的イメージを受講生が持てるようにする。発表の担当を決める。 
2・オルタナティブ教育とは何か 
3世界におけるオルタナティブ教育の歴史と実態 
4日本におけるオルタナティブ教育の歴史と実態 
5オランダにおけるオルタナティブ教育の歴史と制度 
6オランダにおけるオルタナティブ教育の実際(1)
−イエナプランについて− 
7オランダにおけるオルタナティブ教育の実際(2)
−ドルトンプラン等について− 
8フレネ学校の理論と実践 
9ルドルフ・シュタイナーの思想について
  シュタイナー学校創設者であるルドルフ・シュタイナーの思想について理解する 
10シュタイナー学校の実践 
11アメリカにおけるオルタナティブ教育の歴史 
12アメリカにおけるオルタナティブ教育の具体
−サドベリー校など− 
13日本におけるオルタナティブ教育の動向 
14日本におけるオルタナティブ教育の具体
−きのくに子どもの村学園− 
15まとめの話し合い 
 
テキスト・参考書 "教科書を使用する場合には、初回の授業において指示する。
永田佳之『変容する世界と日本のオルタナティブ教育 : 生を優先する多様性の方へ』世織書房、2019年。
永田 佳之『オルタナティブ教育 : 国際比較に見る21世紀の学校づくり』新評論、2005年。
成清美治『欧州福祉国家の自由・平等教育 : オランダ、デンマーク、フィンランドの歴史と実践に学ぶ』明石書店2022年。
Velthausz, Freek and Winters, Hubert and リヒテルズ直子『イエナプラン共に生きることを学ぶ学校』ほんの木、2020年。 "
吉田敦彦『教育のオルタナティブ : 「ホリスティック教育/ケア」研究のために』せせらぎ出版、2022年。  
自学自習についての情報 ・テキストは事前に必ず熟読し、疑問点などを整理しておくこと。常に自分なりの問題意識を持って授業にのぞみ、積極的に意見交流してほしい。 
授業の形式 演習、ビデオ視聴 
アクティブラーニングに関する情報 文献講読、レジュメ作成、それを発表し、質疑応答を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表:20%、授業中の話し合いへの貢献度:40%、最終レポート:40%。4回以上欠席した場合には、単位を出さない。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 初回の授業時に発表の担当を決めるので、欠席しないように。発表や話し合いへの積極的な参加を求めます。 
担当講師についての情報(実務経験)