科目情報
科目名 発達心理学講読 
クラス − 
授業の概要 発達心理学に関する文献を講読する。テキストとして「遊ぶヴィゴツキー 生成の心理学へ」を輪読していく。また、各自分担した部分について解説したり他の受講生からの質問に答えたりしてもらう。必要に応じて教員より補足の解説等を行う。次いで、全体でデイスカッションする。 
授業の到達目標 「発達する」とはどういうことか、また、「発達することを支援する」とはどういうことか、加えて、「発達を支援する者が発達する」とはどういうことか、について考え、その上で自分自身はどうしていくべきかを深く考えることが出来る。 
授業計画
内容
1オリエンテーション。「日本語版に寄せて、本書への序 まえがき」を手がかりに、授業のねらいや進め方の説明や発表の分担を行う。また、発達とは何か、人の発達の多様性について概説する 
2発達心理学とパフォーマンスアプローチ心理学について概要を述べ、ディスカッションする。 
3「認知的パラダイムと認知−情動の分離」「なぜ方法か?」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
4「問題だらけという問題」「行動」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
5「活動」「存ることと成ること」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
6「ヴィゴツキーとセラピー 情動発達の領域を作りだす」「ヴィゴツキーの発達の最近接領域とソーシャルセラピーにおける情動発達領域」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
7「創造的な模倣とパフォーマンス」「個人と集団」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
8「完成」「教室で パフォーマンスのための学習 学習のためのパフォーマンス」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
9「発達的学習と遊び」「学校を遊ぶ」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
10「学校の台本と遊ぶ」「学校の外で 創造的模倣と他者の受け入れ」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
11「アイデンティティーをパフォーマンスする」「舞台でパフォーマンスできるなら、人生でもパフォーマンスできる」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
12「新しいステージ」「仕事場で 自分を見つめる」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
13「会話が作るZPDとしてのインプロ」「社会情動的な空間の転換としての遊び」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
14「変化する関係性」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
15テキスト全体についてのディススカッション、まとめ
 
 
テキスト・参考書 テキスト 「遊ぶヴィゴツキー 生成の心理学へ」 ロイス・ホルツマン 著 茂呂雄二 訳 2014年 新曜社
参考書は授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報 講読するテキストは、自分が担当する部分以外も必ず事前に熟読し、疑問点やさらに知りたい部分などを予め明確にしておくこと 
授業の形式 輪読しての演習形式。原則として受講者が担当する部分を分担し、輪読する中で出された疑問などについて答えるようにする。また、担当者がその部分の解説を行う。それを元にして全員でディスカッションし、必要に応じて教員が解説を加える。毎回、授業後に「フィードバックシート」を記入し、次の授業日に提出する。 
アクティブラーニングに関する情報 テキストを輪読するとともに、分担して発表し、それを元にしてディスカッションする。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 期末テストはレポート試験として行う。
期末テストとしてのレポート30% 担当した部分の発表準備と発表20% ディスカッションへの参加や授業への貢献30% フィードバックシート20%として評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 1回目の授業で分担を決めるので、必ずテキストを持参のこと。
発達心理学の概略を学んでいることが望ましいが、意欲があればこの限りではない。一冊の文献を丁寧に読み進めていくことの楽しさと充実感を体験し、そこから学修が発展していくことを経験するとともに、それが可能になる基礎的な知識や素養を身につけていくようにして欲しい。 
担当講師についての情報(実務経験) 中高社会科教員19年、養護学校/特別支援学校教員19年、小学校特別支援教室巡回心理士1年、保育所巡回相談員4年目。
公認心理師、臨床発達心理士SV、学校心理士SV、ガイダンスカウンセラーSV