科目名 |
国文学概説 |
クラス |
− |
授業の概要 |
前半は国文学史の学習、後半は古典文学の読解を行う。 国文学史は平安時代を中心として、おおむねジャンルごと、時代順に学んでいく。単に作品名や成立年代を暗記するだけではなく、各時代の政治・文化・社会構造の中で作品を捉え、その成立事情や特徴、作品同士の影響関係について考察していく。 古典文学の読解では、平安中期の女性の手による日記・随筆作品を取り上げる。当時の文化や社会状況、歴史的な文脈を踏まえながら作品を読解し、日本古典文学を読み解く際の方法や視点を学んでいく。 |
授業の到達目標 |
・平安時代を中心とした国文学史を体系的に理解し、自分の言葉で説明することができる。 ・古典文学の読解方法を身につけ、辞書や書籍を用いながら作品を読み解くことができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション |
2 | 国文学史@ 和歌 |
3 | 国文学史A 日記 |
4 | 国文学史B 物語 |
5 | 国文学史C 歴史物語 |
6 | 国文学史D 軍記物語 |
7 | 国文学史E 連歌・俳諧 |
8 | 『蜻蛉日記』@ 「書く」ことへの意識 |
9 | 『蜻蛉日記』A 「うつろひたる菊」をめぐって |
10 | 『紫式部日記』@ 女房の役割 |
11 | 『紫式部日記』A 女房批評 |
12 | 『枕草子』@ 宮中での日々 |
13 | 『枕草子』A 何のために書くのか |
14 | 『和泉式部日記』@ 解釈の多様性 |
15 | 『和泉式部日記』A 作者と本文 |
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テキスト・参考書 |
〔テキスト〕教員作成の資料を配付する。 〔参考文献〕川村裕子『はじめての王朝文化辞典』(角川ソフィア文庫、2022年)、保科惠『入門 平安文学の読み方』(新典社、2020年) |
自学自習についての情報 |
授業後は資料を振り返り、内容を分かりやすく他者に説明できることを目安に復習しておくこと。作品解釈を行う回では、授業前に予め原文を音読・読解しておくこと。 |
授業の形式 |
講義形式 |
アクティブラーニングに関する情報 |
講義形式を基本とするが、適宜ディスカッションや創作活動、グループワーク等を実施する。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業中の課題・コメントシート・授業への主体的な参加度(50%) 学期末レポート(50%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
受講者数や進度に合わせ、適宜内容を変更することがある。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
中学・高校での約10年の教員経験を活かし、教育現場に還元できるような講義内容を意識していきたい。 |