科目名 |
日本史研究 |
クラス |
− |
授業の概要 |
とりわけ小学校・中学校の歴史教育では、地域の歴史を素材にした学習が重要となる。 そのことを念頭に、京都市および周辺の史蹟をグループで実際に調査し、各自テーマをもうけて、その結果を発表する。 |
授業の到達目標 |
@ 京都市域の歴史について理解を深める。 A 地域の歴史を調べる方法を身につける。 B 地域の歴史を日本史(さらには世界史)のなかに位置づける視座をみにつける。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | ガイダンス@:史跡調査の方法の解説、グループ編成 |
2 | ガイダンスA:京都市周辺の歴史概観、史跡調査の準備作業 |
3 | 史跡調査報告:(例)開化と繁華の道 |
4 | 史跡調査報告:(例)清水坂の歴史と景観 |
5 | 史跡調査報告:(例)キリシタンの道 |
6 | 史跡調査報告:(例)鴨東開発の舞台―岡崎周辺 |
7 | 史跡調査報告:(例)大礼の道―皇居から京都御苑へ |
8 | 史跡調査報告:(例)「日本国王」の道―北野と北山を歩く |
9 | 史跡調査報告:(例)災害の痕跡を歩く―鴨川流域をたどる |
10 | 史跡調査報告:(例)志士の道―高瀬川と明治維新 |
11 | 史跡調査報告:(例)学都京都を歩く |
12 | 史跡調査報告:(例)朝鮮通信使の道―大徳寺から耳塚へ |
13 | 史跡調査報告:(例)牛馬の道―東海道と山科 |
14 | 史跡調査報告:(例)古典文学と嵐山・嵯峨野の近代 |
15 | 史跡調査報告:(例)「京都らしさ」と宇治―世界遺産と文化的景観 |
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テキスト・参考書 |
教科書:小林丈広・高木博志・三枝暁子『京都の歴史を歩く』(岩波新書:岩波書店、2016年) ※上記以外は、適宜紹介しますが、教科書は必ず事前に入手しておくこと。 |
自学自習についての情報 |
発表班は史跡調査およびプレゼンテーションの準備を行い、それ以外の学生は事前に教科書の該当部分を読んでおくこと。 |
授業の形式 |
各回の授業は、概ね下記のように行う。 ・15分程度:出欠確認、各回ミニレポートのフォローアップ(教員) ・60分程度:グループ発表(質疑込み) ・15分程度:前の回の発表のフォローアップ(該当する発表班) |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループによるフィールドワークとプレゼンテーションおよびそれに関する質疑応答を基本とします。 発表班はもちろんですが、それ以外の学生にも積極的な発言が求められます。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業毎の振り返りシートの内容(70点満点)およびグループ発表の内容(30点満点)の合計で評価する。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
感染症対策などの理由で、学生のグループワーク(史跡の実地調査)が行えない場合があります。 その場合は、「京都市域の歴史」に関する講義となります。 それについては初回のガイダンスで説明します。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
日本中世史を専門としています。 小中高校での実務経験はありませんが、全国の高校教員と連携し、歴史教育の刷新を目指す運動を行っています。 |