科目情報
科目名 近現代史研究 
クラス − 
授業の概要 沖縄の歴史・戦跡・基地について、文献と実地から学ぶ。 
授業の到達目標 沖縄への修学旅行について、勤務校で指導的な役割を果たすことができる知識と、コーディネート能力を得る。併せて、沖縄の歴史と、基地問題の論点を知る。 
授業計画 事前学習を通常の講義の3回分、現地での活動を、1日あたり2〜5回分と読み替えてスケジュールを組む。
内容
1(5月11日・木曜)オリエンテーション。この日都合が悪い人には、別途対応する。また、チケットの購入について、以後も細かく指示・確認をする。 
2(6月)事前学習会。首里のガマに隠れていた住民の日記を読む。 
3(6月)事前学習会。沖縄南部で戦火に巻き込まれた住民たちの回想記を読む。 
4(9月26日・火曜)読谷の宿舎に夕方集合。打ち合わせをする。 
5(9月26日・火曜)報告・討論ーチビチリガマについて、読谷村の宿舎で実施する。 
6(9月26日・火曜)報告・討論ー座喜味城について。読谷村の宿舎で実施する。 
7(9月27日・水曜)見学1ー辺野古集落と辺野古海岸。 
8(9月27日・水曜)見学2ーわんさか大浦パーク、マングローブ群生。 
9(9月27日・水曜)報告・討論−辺野古埋め立てをめぐる諸論文。読谷村の宿舎で実施する。 
10(9月27日・水曜)報告・討論ー見学2、辺野古の歩み。読谷村の宿舎で実施する。 
11(9月28日・木曜)見学1ー座喜味城跡、津堅島。 
12(9月28日・木曜)見学2ーイオンモール沖縄ライカム。 
13(9月28日・木曜)報告・討論−基地依存経済の実否について。沖縄市の宿舎で行う。 
14(9月28日・木曜)報告・討論ー三山統一について。沖縄市の宿舎で行う。 
15(9月29日・金曜)見学ーコザの街並み、解散。(午後の便で那覇空港から帰ることができるように) 
 
テキスト・参考書 [テキスト]:授業の際に配布する。[参考書]:遺構について知るには、沖縄県平和祈念資料館『沖縄の戦争遺跡』、沖縄県高教組教育資料センター「ガマ」編集委員会『沖縄の戦跡ブック ガマ』などを見てほしい。読谷村の戦争については、読谷村史編集室『三人の元日本兵と沖縄』、下嶋哲朗『沖縄・チビチリガマの”集団自決”』、読谷村史編集委員会『読谷村史』資料編4上巻・下巻(インターネットでも配信されている)を参照。沖縄戦について理解を深めるには、林博史『沖縄戦 強制された「集団自決」』と秦郁彦編『沖縄戦「集団自決」の謎と真実』を読み比べてほしい。他に、仲村清司ほか『沖縄 オトナの社会見学』、青木茂『日本軍兵士近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』、近藤一『最前線兵士が見た「中国戦線・沖縄戦の実相」、渡辺憲央『逃げる兵』、柳澤協二ほか『辺野古問題をどう解決するか』なども読んでほしい。 
自学自習についての情報 グループごとに課題を与え、現地で発表してもらうが、目を通しておくべき本・論文などは別途伝える。また、「沖縄タイムス」「琉球新報」などの新聞記事は、インターネットでも見ることができるので、チェックしておいてほしい。また、読谷村は「琉神マブヤー」(第1作)のロケ地でもあったので、レンタルするなどして、地元の情景や文化に触れることを薦める。 
授業の形式 講義と現地実習。 
アクティブラーニングに関する情報 フィールドワークを行うとともに、最後にグループ・ディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) グループ発表、現地実習における参加状況、事後レポートから総合的に評価する(配点比率は3:4:3を目安にする)。団体行動をするので、約束を守らない者や学習意欲が乏しい者については、事前学習後に以後の履修を断ることがある。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) (1)チケットは各自で購入してもらう。オリエンテーション時に購入方法を教える。関空・伊丹・神戸のどの空港から何時の便で往復するか、各自の都合で選ぶことができる。(2)現地での移動はマイクロバスに分乗する。その料金は人数で割る。(3)過年度の状況からすると、格安チケットであれば往復で1万2000〜1万5000円で入手することも可能である。これに、宿泊費と、バス代、空港までの交通費、食費などが加わる。(4)旅程は、教育実習事後指導への出席者のことを考えて、9月26日(夕方に集合)〜29日(午前に解散)を予定しているが、3回生の参加の様子を見極めて、前後に変更することもある。(5)訪問場所や日程は、最善の形になるように修正することがある。
 
担当講師についての情報(実務経験)