科目情報
科目名 社会科教育演習IB 
クラス d 
授業の概要  今日の教員は学び続けることが要請されている。本科目では、文献を探す方法、高度な内容の文献を読む方法、プレゼンテーションの仕方など、自ら学ぶために必要となる事柄を説明し、また様々な政治的問題や思想的主題について解説したうえで、それについて討論を行う。併せて、卒業論文の指導を行う。 
授業の到達目標 1.高度な内容の本の読解力、プレゼンテーション能力、討議能力を身に付けることができる。
2.小学校、中学校、高等学校での政治に関する教育を行うために必要な、現代の政治の諸問題の知識を修得することができる。 
授業計画 1回目はイントロダクションと、読む本についての説明を行う。
2〜11回は、受講生が担当部分に関してプレゼンテーションを行い、それに基づいてディスカッションをする。
12〜15回は、卒業論文のテーマに関して各自発表を行う。
内容
1オリエンテーション 〜 文献の探し方、読み方 
2各自の研究内容の報告とそれに対する質疑応答 
3解説と討議 〜 近代世界における政治 
4解説と討議 〜 ヴェーバーという思想家 
5解説と討議 〜 ヴェーバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』について 
6文献購読と質疑応答(1) 〜『プロテスタンティズムと資本主義の精神』「第一章」 
7文献購読と質疑応答(2) 〜『プロテスタンティズムと資本主義の精神』「第二章」 
8中間的考察と討議 〜 「合理性のパラドックス」について 
9文献購読と質疑応答(3) 〜『職業としての政治』「政治とは何か」 
10文献購読と質疑応答(4) 〜『職業としての政治』「責任倫理とヴェルサイユ条約」 
11文献購読と質疑応答(5) 〜『職業としての学問』「近代世界における神々の闘争」 
12文献購読と質疑応答(6) 〜『職業としての学問』「英雄的倫理と価値中立性」 
13各自の考察の報告 
14最終討議 
15卒業論文の方向性の報告 
 
テキスト・参考書 マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫ほか 
自学自習についての情報 毎回、前回の内容を振り返り、疑問点などをまとめて授業に臨むこと。購読の際、担当の箇所を精読し、プレゼンテーションのためのレジュメを作成すること。自身の研究の方向性を考えること。 
授業の形式 演習形式。 
アクティブラーニングに関する情報 グループ・ディスカッション、プレゼンテーションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1.授業への参加態度(50%)
2.授業中の報告(50%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 前年度授業アンケートの結果、討論の時間を増やす。 
担当講師についての情報(実務経験) 免許更新講習講師、高校生への授業提供、京都市教育委員会夏季研修講師の経験がある。