科目情報
科目名 地学実験 
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授業の概要 本実験は地質鉱物学分野と天文学分野に分けて行われる。地質鉱物学分野では,岩石やそれを構成する鉱物,その他の物質について顕微鏡観察を行うとともに,野外観察を通じて解析を行う。また,微化石(珪藻化石など)や大型化石の同定を行い地層の形成過程を考察する。天文学分野では,月や惑星,そして太陽の観測を実際に行い,得られたデータの解析を通して基本的な星,太陽の特性などを理解するとともに,天文学の基礎を学ぶ。 
授業の到達目標 地質鉱物学分野では,固体地球試料ならびに化石についての観察や機器を用いた研究の手法を修得することができる。天文学分野では,天文学における基礎的な観測の手法とその解析方法を体験し,実験機器の取り扱いやデータ解析を通じて,観測や研究成果がどのように得られているかを理解することができる。 
授業計画
内容
1〔地質鉱物学分野〕
 授業概要の説明・学内のレリックを観察する 
2 学内の岩石について考える 
3 河床礫の観察と採取,礫データの解析 
4 堆積物中の微化石の抽出と観察 
5 岩石や地層試料の化学分析とデータ解析 
6 岩石薄片の顕微鏡観察ための岩石試料採取と岩石チップづくり  
7 岩石薄片の完成・偏光顕微鏡による薄片の観察ほか 
8〔天文学分野〕
 直逹日射量測定と太陽エネルギーについて 
9 神山天文台(京都産業大学)観測実習 
10 望遠鏡の扱い方,太陽観測 
11 太陽データの取得とその解析法について 
12 月・惑星と太陽データの取得 
13 月・惑星・太陽の画像データ取得とデータ解析 
14 これまでのデータ解析と天文学分野のまとめ 
15 地学実験全体での研究発表等 
 
テキスト・参考書 地質鉱物学分野では,実験に対応したプリントを必要に応じて配布する。
参考図書「京の石 川原の石図鑑」
天文学分野では,LiveCampusを通じて資料配布を行うことがある。
参考図書「宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学1」宇宙と天体,西村昌能著など 
自学自習についての情報 実験で行った内容はそれぞれ事後レポートとしてまとめるか,実験ノートとして整理しておく必要がある。その中でわからない用語,内容については専門書籍や地学図録集等を活用して積極的に調べること。 
授業の形式 少人数の班毎に別れて共同して実験を行う。野外において観察・観測を行う場合がある。また,様々な解析にはコンピュータを積極的に利用する。 
アクティブラーニングに関する情報 受講人数にもよるが,それぞれのテーマに沿って班毎でディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 実験に取りくむ態度・姿勢(10%),実験レポートなど(90%)により評価する。実験の内容についての理解度を見る。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 実験では必要に応じて白衣等を用意すること。
天文学分野では常にPCを持参すること。 
担当講師についての情報(実務経験) 実際に身近な地学的試料を採取して実験を進めるほか,自身でICTえおかつようする内容で進める。学校現場の地学教育において活用できる内容を主として授業を進めている。
地学実験は2人で担当するが,そのうち1名は高等学校で勤務した経験を持っており,学校現場に即した内容を多く含んでいる。