科目名 |
家庭経済学 |
クラス |
− |
授業の概要 |
経済社会における家庭経済の位置づけと役割を理解し、中学・高等学校家庭科の家庭経済に関する学習内容について基本的な知識を習得する。さらに、家庭経済及び消費をめぐる諸問題を把握し、解決の方向性について考察する。 |
授業の到達目標 |
1.経済社会の中での家庭経済の位置づけと役割、家計の仕組みを理解する 2.家庭科の中の経済用語を理解し、基本的事項を説明できる 3.家計や消費に関する統計データの見方を知り、解釈ができる 4.ライフステージごとの家庭経済の特徴を知り、ライフプランを考えることができる 5.消費をめぐる諸問題を知り、社会の一員としての消費者の行動について考えることができる |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 中学・高校家庭科の経済的内容の概観 |
2 | 経済循環の中の家計の位置づけと役割 |
3 | 家庭経済の基本概念と家計調査 |
4 | 家計調査からみる消費生活の変化 |
5 | ライフステージ別家計の特徴と家計運営 |
6 | 消費社会と家計問題:キャッシュレス取引・負債 |
7 | 消費者問題の現状と対応 |
8 | 消費者問題と消費者教育 |
9 | 持続可能な消費と消費者市民社会 |
10 | 生活と金融:貯蓄と投資(金融商品の種類と特徴) |
11 | 生活のリスクと管理:社会保険制度と民間保険 |
12 | 生涯を見通した家庭経済の管理と計画(ライフプラン) |
13 | 学校における家庭経済授業の実践事例 |
14 | 家庭経済に関する授業の検討 |
15 | まとめ:家庭経済学・消費者教育の展望と課題 |
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テキスト・参考書 |
テキストは使用しない。授業時に資料を配布する。 参考書 「くらしの豆知識」(国民生活センター発行 最新版) 「大学生のための人生とお金の知恵」(金融広報中央委員会発行) |
自学自習についての情報 |
家庭経済学で取り上げる内容は、日頃の生活と密接に関係している。そのため、授業の内容と日々の生活・出来事を関連付けて考えるようにするとよい。使用したり購入を考えている商品やサービス、普段みかける広告、ネットやテレビ・新聞等の情報にアンテナをはり、関心を持った内容についてはメモをとったり、さらに情報を集め、整理する。そこから、自分なりに考える習慣をつけること。 新しい動きについては、信頼できるウェブサイトからも情報を得るようにするとよい。サイトの例:総務省統計局、消費者庁、国民生活センター、金融広報中央委員会等(授業内でも紹介する) |
授業の形式 |
講義形式だが、自分の考えを発表する機会をもうける。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループディスカッション 課題についての報告・発表(プレゼンテーション) |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業参加度と授業時のミニレポート(40%)、課題の発表・報告(30%)、レポート(30%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
社会情勢や学生の興味関心によって、授業内容や順序を多少変更する場合があります。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
担当講師は、自治体の消費生活センターに勤務しており、生活に関する多様な問題に触れています。 その経験から、実例を紹介しながら、家庭経済及び消費生活を安全かつ安定的におくるために家庭科の経済分野で伝えておくべき内容について解説します。 |