科目名 |
立体表現基礎 |
クラス |
− |
授業の概要 |
塑造(粘土造形)による自刻像の制作を通して立体造形の基礎を学ぶ。骨格標本や筋肉図で人体の頭部の構造を知り、対象を丁寧に観察することで生命感ある表現を追求する。
|
授業の到達目標 |
粘土の造形をする中で自分自身と向き合い、また自分や他者について考えたり物事を多面的に観察する視点を持つことができる。 立体造形の基本を理解し、石膏など成型素材の扱いを習得することができる。
|
授業計画 |
※ 受講人数により課題を変更することもある
回 |
内容 |
1 | ガイダンス(全体計画) 骨格や筋肉について〜ヒトと身近な動物との違いなど〜 クロッキー |
2 | デッサン・芯棒つくり |
3 | 制作1 全体を観察して粘土による粗づけ |
4 | 制作2 頭部と首とのつながり |
5 | 制作3 目鼻耳などの位置 |
6 | 制作4 毛髪の造形 中間合評 |
7 | 制作5 細部の表現(骨格のありかた、各パーツのつながり) 自分のイメージを形に表す |
8 | 成型作業1 石膏型取り(雌型) |
9 | 成型作業2 粘土かきだし 水洗い |
10 | 成型作業3 石膏型取り(雄型) |
11 | 成型作業4 割り出し |
12 | 成型作業5 修正(割り出しの時にできた傷等) |
13 | 成型作業6 修正(細部) |
14 | 成型作業7 着色 |
15 | 合評会 (完成した作品について、ディスカッションを行う。) |
|
テキスト・参考書 |
テキストは使用しない。必要に応じて骨格や筋肉図の資料などプリントを授業内で配布する。 参考書:自画像の行方 森村泰昌、光文社 粘土あそびの心理学 中川織江、風間書房 |
自学自習についての情報 |
鏡や写真などを通してしか見ることができない”自分”の像をつくり、向き合うことで色々な発見がある。 自分について、外面からも内面からも観察してみてほしい。 「自画像のゆくえ」は作品制作だけではなく美術の指導者としても大変参考になる本なので、ぜひ読んでもらいたい。 |
授業の形式 |
実習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
中間合評・合評会において作品について発表し、相互鑑賞やディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
1. 作品提出 (80%) 2. 授業への意欲(20%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
様々な情報を伝えることができる人間の顔の構造は複雑だが、表面に見える形がなぜそうなっているのか、その根拠を一緒に確認し理解しながら制作を進めていきたい。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
幼児教育から大学等の専門教育まで幅広く美術教育に携わっている。主に塑造の分野で基礎造形や素材研究、動物造形の授業を数多く担当している。 |