科目情報
科目名 工芸技法研究 
クラス − 
授業の概要 工芸の技法は人が生きるために工夫を重ねてきた知恵の集積である。染織を例に取ると着るものや生活に必要な布類などは少し前の時代までは各家庭で作っていた。現代では作らなくても手に入るために特別な技法となってしまっている染め、織りの方法は実際にやってみると作る喜びや生活の中で使える楽しさを実感できる。生きるための知恵や工夫を教育の中で伝えられるように、作品を制作することで技法の特性を理解する。 
授業の到達目標 1. 基本的な染める技術を理解し、作品を制作することができる。
2. 基本的な織る技術を理解し、作品を制作することができる。
3. 自作の制作意図を発表し、他の作品について意見を述べることができる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション 工芸技法についての概説
基本的な染め方で色見本を制作する
 
2絞り染めについての説明
絞り作業と試し染め 
3絞り染め作品の絞り作業と染色 
4ろう染めについての説明
ろう置きと試し染め 
5ろう染め作品の下絵制作とろう置き 
6ろう染め作品の染色 
7染め技法のまとめ 
8織物についての説明と綴織の技法解説
枠と糸の準備 
9綴織作品の経糸をかけ、基本の織り方を習得
 
10綴織作品の下絵を描く 
11作品の織り出し 
12製織 下絵を活かした織り方を習得 
13製織 技法を活かした織り方を習得 
14作品の仕上げ 
15作品の展示と講評、グループディスカッションとまとめ 
 
テキスト・参考書 〔参考書〕『染織 染めを学ぶ』『染織 織を学ぶ』(京都芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎)
その他、授業時に紹介するとともに、必要に応じて資料を配布する。 
自学自習についての情報 授業の進捗に合わせ、工芸技法を用いた作品について美術館、博物館、ギャラリーなどで鑑賞を行い理解を深める。 
授業の形式 講義・演習 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1. 完成作品の評価(60%)
2. 制作意図の発表やグループディスカッションへの積極的な参加(30%)
3. 授業への参加度(10%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 京都芸術大学 芸術学部美術工芸学科にて2001年より染織コース専任教員として教育に携わる。