| 科目名 | 教科内容教材論 -物理- | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | ・前半は,物理概念の定着を促す初等・中等理科教育における物理授業のあり方について,理論的・実践的な視点からアクティブ・ラーニング形式の授業を行う。特に,欧米の先進的なカリキュラムや教科書およびコンテンツを紹介し,受講者間の積極的な議論や模擬授業等を通して,日本の現状と比較検討する。 ・後半は,目で見ることが困難な電気や放射線についての教材を紹介し,児童・生徒への物理現象のイメージ化について授業を行う。
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 | 授業の到達目標 | ・物理の主要な分野(【力学】【振動・波動】【熱】【電気】)における子どもの素朴概念や誤概念を理解する。 ・物理の主要な分野における教材開発の視点を理解する。
 ・上記に基づき,物理概念の理解および定着を促すアクティブ・ラーニング型の授業を構築できる。
 ・物理の特に電気や放射線分野に関す教材や実験のあり方について,実験・演習を通して考察できる。
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 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | オリエンテーション −アクティブ・ラーニングとはなにか− |  | 2 | 力学分野の教材とアクティブ・ラーニング型授業@ 【模擬授業体験】 |  | 3 | 力学分野の教材とアクティブ・ラーニング型授業A 【考察とふり返り】 |  | 4 | 振動・波・熱分野の教材とアクティブ・ラーニング型授業@ 【模擬授業体験】 |  | 5 | 振動・波・熱分野の教材とアクティブ・ラーニング型授業A 【考察とふり返り】 |  | 6 | 電気回路分野の教材とアクティブ・ラーニング型授業@ 【模擬授業体験】 |  | 7 | 電気回路分野の教材とアクティブ・ラーニング型授業A 【考察とふり返り】 |  | 8 | まとめとふり返り |  | 9 | 目に見えない物理現象をいかにして学習するか −イメージの大切さについて− |  | 10 | プログラミングソフトScratchを利用したプログラミング演習 |  | 11 | WebベースシミュレーションTinkercadを利用した電気回路演習 |  | 12 | マイコンを利用した物理量測定 |  | 13 | UVビーズやUVレンジを利用した紫外線教材の紹介と実践 |  | 14 | 霧箱作成と放射線観測 |  | 15 | 身の周りの放射線の測定 −ガイガーカウンターを利用したフィールドワーク− |  | 
 | テキスト・参考書 | [テキスト] 必要に応じてプリントを配布する。 [参考書籍]  『科学をどう教えるか』(丸善出版) ,その他,講義中に照会する。?
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 | 自学自習についての情報 | ・配布する資料や参考書籍をよく読み,毎回,扱った内容について自分なりの考えをまとめておくこと。特に,日本の理科教育の現状との比較を意識しておくとよい。 ・紹介したプログラミングソフトやシミュレータを利用して授業で不足した分の演習を各自行うこと。 ?
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 | 授業の形式 | ・講義,演習,実験と受講者による発表,討論を組み合わせて行う。 | 
 | アクティブラーニングに関する情報 | ・個人の考えを基盤とした,グループ・ディスカッションからクラスルーム・ディスカッションを経て,最後に自分の考えや活動をふり返る(メタ認知する)活動が中心。 ・自ら課題を見つけて,演習・実験を行う。
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 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | 前半(50%):課題レポートと指導案・教材および各回の授業における討論への参加状況により評価する。 ? 後半(50%):課題レポートと授業への参加状況により総合的に評価する。
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 | その他(授業アンケートへのコメント含む) | ・受講者の状況に合わせて,内容やその順序を変更する場合がある。 ・理科が苦手な人や高校で物理を学んでいない人でも理解できるような内容である。(むしろ推奨する)
 ・物理授業をより究めたい人にも,授業作りの上で大切な視点を提供する。
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 | 担当講師についての情報(実務経験) | 谷口:2013年度より京都府教育委員会より委嘱を受けて,府内の小中学校における理科授業の改善事業に関わっており,その経験をふまえて講義を行う。 山下:公・私立の中学・高等学校にて教員として勤務経験を有する。
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