科目情報
科目名 政治と社会 
クラス − 
授業の概要 本科目では、主として様々な思想家の近代論を見ていくことで、社会と政治に対する基本的な考え方を説明していく。その後こうした知見を踏まえて、「政治」や「民主主義」はどう考えるべきかを紹介する。 
授業の到達目標 1.代表的な社会科学者の理論について、基礎的な知識を修得することができる。
2.現代を捉える基本的な思想的観点を修得することができる。
3.「政治」と「民主主義」の現代的な理解を修得することができる。 
授業計画
内容
1イントロダクション−社会思想と政治 
2ヴェーバーの近代論(1)−合理化としての近代 
3ヴェーバーの近代論(2)−脱呪術化した世界における政治 
4ジンメルの近代論(1)−貨幣経済と近代 
5ジンメルの近代論(2)−大都市における自由 
6山崎正和の近代論−「消費社会」の肯定 
7ユンガーの近代論−「意味のない世界」の英雄的肯定 
8フーコーの近代論−監獄の誕生 
9ヴェーユの近代論−「根をもつこと」 
10近代化の副産物としてのナショナリズム−ゲルナーのナショナリズム論 
11ゲルナーのナショナリズム論から読み解く「沖縄方言論争」 
12ゲルナー以外のナショナリズム論 ―アンダーソン、スミスなど 
13クラカウアーの近代論(1)−探偵小説と近代 
14クラカウアーの近代論(2)−ナチズムのプロパガンダ 
15諸々の思想家たちの言説を踏まえれば、政治と民主主義はどう考えられるか 
 
テキスト・参考書 [参考書]佐々木毅『民主主義という不思議な仕組み』(筑摩書房)毎回レジュメを配布し、参考書を適宜指示する。 
自学自習についての情報 配布されたレジュメを次の授業までに丹念に読み直しておくこと。授業の内容を踏まえて、新聞の政治欄などの政治に関するニュースを日々読んでおくこと。 
授業の形式 講義形式。 
アクティブラーニングに関する情報 毎回、授業の内容で疑問に思った点、気づいた点を振り返るミニレポートを作成する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1.毎回のミニレポート(40%)
2.課題レポート(60%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 授業アンケートの結果、より多くの思想家を取り上げることにした。 
担当講師についての情報(実務経験) 免許更新講習講師、高校生への授業提供、京都市教育委員会夏季研修講師の経験がある。