科目情報
科目名 中等社会科教育III 
クラス − 
授業の概要 1. 自らの教育実習の成果と課題を省察する。
2. 社会科における市民的資質の育成に重点を置いた授業設計論について学ぶ。
3. 社会科公民的分野に関わる学習内容の全般について整理するとともに,今日的課題や学習指導要領の具体的な展開方法について考える。
4. 京都市や京都府における新しい取り組みとしての小中連携や中高連携の取り組みの現状を学ぶ。 
授業の到達目標 1. 公民的な内容をもとにして,「社会認識」を踏まえた「市民的資質育成」をめざす授業が設計できるようになる。
2. 教育実習を踏まえて各自が設定した課題について実践的に考察することを通して,自分なりの授業設計に対する見通しを持つことができるようになる。 
授業計画
内容
1授業全体のオリエンテーション 公民的分野の学習・方法論と社会科の授業改善 
2主権者教育における租税教育について 
3租税教育とは(近畿税理士協会の方より、租税教育について) 
4私たちの暮らしと税金 (1) 学習指導案の検討(グループワーク) 
5私たちの暮らしと税金 (2) 学習指導案の検討(グループワーク) 
6私たちの暮らしと税金 (3) 学習指導案の作成(グループワーク) 
7私たちの暮らしと税金 (4) 学習指導案の作成と発表 
8社会科の授業改善と模擬授業(1) 
9社会科の授業改善と模擬授業(2) 
10社会科の授業改善と模擬授業(3) 
11社会科の授業改善と模擬授業(4) 
12社会科の授業改善と模擬授業(5) 
13主権者教育と社会科教育(DVD視聴・ディスカッション) 
14SDGsと社会科教育(DVD視聴・ディスカッション) 
15中等社会科教育のまとめ 振り返りとディスカッション 
 
テキスト・参考書 原田智仁編『社会科教育のルネサンス』(教育情報出版)、2023
文部科学省編『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編〈平成29年7月〉』(東洋館出版社)
その他、参考書は授業時に紹介するとともに、必要に応じてプリント資料を配布する。 
自学自習についての情報 授業では、グループワークを活用します。 
授業の形式 講義と演習 
アクティブラーニングに関する情報 学習指導案の検討においては,グループワークを組み込んでいるので,積極的に学修に取り組むのはもちろんのこと,遅刻・欠席等でグループのメンバーに迷惑をかけることのないように注意すること。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)作業・発表等:50%, 2)課題レポート:50%
授業の2/3以上に出席し、かつ課題レポートを提出した者を評価の対象とする。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 授業計画は、受講者と相談の上、受講者数などにより変更する場合がある。本授業に対して学生諸君は毎年意欲的に受講してくれている。本年度もぜひそのように望みたい。なお,中等社会科教育Iの受講を終えていることを受講の原則とする。租税教育を実施する際は、税務署の広報官、近畿税理士協会の税理士、教育委員会の教員が参加する予定である。 
担当講師についての情報(実務経験) 担当者は、これまで約15年間、大学の教職科目の専任教員として勤務した経験を持っており、その際の経験を中心に授業づくり、教材研究などを紹介する。中・高等学校の生徒の実態や学習の様子などをふまえた授業になるように指導する。