科目情報
科目名 中等社会(公民)科教育T 
クラス − 
授業の概要 本授業では、中学校社会科教育の目標、内容、方法,指導と評価の一体化について解説するとともに、公民的分野の指導事例を取り上げて,教材研究の方法や指導の留意点を考察する。現代社会の見方・考え方を働かせる学びを具体化する学習指導案の作成、模擬授業とその振り返りを行う中で、実践的な授業づくりに向けた資質能力の向上を図る。 
授業の到達目標 1.中学校社会科教育の目標,指導内容と方法、評価の在り方について理解する。
2.公民的分野の指導に生かす教材研究を行い、現代社会の見方・考え方を組み込んだ学習指導案を作成する。
3.模擬授業とその振り返りを踏まえ授業改善の方途を構想できる。 
授業計画
内容
1学習指導要領の変遷と社会科のあゆみ 
2中学校社会科の構造、小学校社会科、高等学校地歴科・公民科との関連 
3社会科の学習活動の特質 
4現代社会を捉える枠組み(対立と合意、効率と公正) 
5公民的分野の指導@ 政治(個人の尊厳と法の支配、民主主義) 
6公民的分野の指導A 政治に関わる授業の工夫改善−教科書分析と問いの設定− 
7公民的分野の指導B 経済(分業と交換、希少性) 
8公民的分野の指導C 経済に関わる授業の工夫改善−身の回りの社会的事象と教材研究− 
9公民的分野の指導D 国際社会の諸課題(協調、持続可能性) 
10公民的分野の指導E 国際社会の諸課題に関わる授業の工夫改善−単元指導計画づくり− 
11授業研究の意義 
12模擬授業@ 現代社会を捉える枠組み、経済 
13模擬授業A 政治、国際社会の諸課題 
14模擬授業@・Aの振り返りと授業研究の意義の再考 
15公民的分野をめぐる課題についてディスカッション 
 
テキスト・参考書 原田智仁編『社会科教育のルネサンス』:保育出版社(教育情報出版)(教育情報出版)2023年
テキスト:文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』
     文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 公民編』     
参考書は授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報 ニュースに関心をもつとともに、授業づくりにつながる教材研究が充実するよう常に資料収集・情報収集を行っておくこと。 
授業の形式 講義・演習・グループワーク・模擬授業 
アクティブラーニングに関する情報 毎回の授業で対話的な学びを導入する。模擬授業@・A(第12回、第13回)では、教師役及び生徒役の役割演技を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 毎回の授業の振り返り 15%
予習・復習課題の提出 20%
学習指導案      20%
模擬授業及び振り返り 15%
レポート   30%  到達目標に照らした学修の成果 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 担当者は中学校及び高等学校で指導した経験を持っている。また、校長・副校長として若手教員の授業力向上に関わった経験もある。大学卒業後にすぐに教員として採用されたとしても、授業づくりが安定的に行われるよう学生の資質能力の向上を図りたい。また、共に学び合う姿勢を大切にしたい。