科目情報
科目名 言葉(保) 
クラス − 
授業の概要 幼稚園教育要領に示された幼稚園教育の基本を踏まえ、領域「言葉」のねらい及び内容を背景となる専門領域と関連させて理解する。幼児の発達に即して、主体的・対話的で深い学びが実現する過程を踏まえて、具体的な指導場面を想定して保育を構想する方法を身に付ける。 
授業の到達目標 (1)幼稚園教育の基本を踏まえ、領域「言葉」のねらい及び内容を理解する。
1)幼稚園教育の基本、領域「言葉」のねらい及び内容ならびに全体構造を理解している。
2)領域「言葉」のねらい及び内容を踏まえ、幼児が経験し身につけていく内容と指導上の留意点を理解している。
3)幼稚園教育における評価の考え方を理解している。
4)領域「言葉」に関わる幼児が経験し、身に付けていく内容の関連性及び小学校の教科等とのつながりを理解している。
(2)幼児の発達や学びの過程を理解し、具体的な指導場面を想定した保育を構想する方法を身に付ける。
1)幼児の心情、認識、思考及び動き等を視野に入れた保育構想の重要性を理解している。
2)領域「言葉」の特性及び幼児の体験との関連を考慮した情報機器及び教材の活用法を理解し、保育構想に活用することができる。
3)指導案の構造を理解し、具体的な保育を想定した指導案を作成することができる。
4)模擬保育等とその振り返りを通して、保育を改善する視点を身につけている。
5)領域「言葉」の特性に応じた現代的課題や保育実践の動向を知り、保育構想の向上に取り組むことができる。 
授業計画
内容
1保育における「言葉」:幼稚園教育の基本と領域「言葉」のねらい及び内容 
2子どもの言葉の発達過程(1):言葉の発達の基盤と話し言葉の発達のみちすじ 
3子どもの言葉の発達過程(2):書き言葉の発達のみちすじと小学校における書き言葉 
4言葉を育む環境構成と援助(1):話したい、聞きたいという意欲を生む援助 
5言葉を育む環境構成と援助(2):生活に必要な言葉の習得を支える援助 
6言葉を育む環境構成と援助(3):言葉のすれ違いやうまく伝わらないもどかしさへの援助 
7言葉を豊かにする環境構成と援助(1):言葉による伝え合いを育む援助 
8言葉を豊かにする環境構成と援助(2):文字などで伝える楽しさを生み出す援助 
9子どもの言葉を豊かにする教材:児童文化財(絵本・物語・紙芝居)の実際と保育での生かし方 
10言葉に対する感覚を豊かにする実践:言葉遊びの実際と保育での生かし方 
11子どもの言葉を育む保育の実際:模擬保育に向けての教材研究(情報機器及び教材の活用) 
12子どもの言葉を育む保育の構想:具体的な保育場面を想定した指導案の作成 
13子どもの言葉を育む保育の実践:模擬保育の実施 
14子どもの言葉を育む保育の評価と改善:模擬保育の振り返り 
15まとめ 子どもの言葉を育み豊かにする保育実践とは:「言葉」をめぐる現代的課題を踏まえた保育実践 
 
テキスト・参考書 【テキスト】文部科学省(2018)『幼稚園教育要領解説』フレーベル館
【参考書】 岡本夏木『子どもとことば』(1982)『ことばと発達』(1985) ともに岩波書店 
自学自習についての情報 第3回まで:上記の教科書・参考書を中心に、授業中に紹介する文献を読み、復習する。
第4〜10回:教科書および配付資料の指定範囲を読み、予習する。
第11回以降:各自の発表準備を行う。 
授業の形式 講義および演習 
アクティブラーニングに関する情報 グループワークおよび模擬保育(ロールプレイ)を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) ミニレポート(30%)、課題・演習内容(40%)、最終課題(30%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 過去の授業アンケートの結果、授業時間外の学習時間が少ない傾向が見られた。事前事後の学習について、授業内で具体的に指示する。 
担当講師についての情報(実務経験)