科目情報
科目名 国文学演習B 
クラス − 
授業の概要 『源氏物語』の読解を通して、物語の概略や人物関係、表現の特色などを学ぶ。また、平安時代の文化や風習についても理解を深める。授業は受講生による発表を基本とする。各自が担当の巻について調査・考察し、資料を作成し、口頭発表を行う。さらに、それをもとに全員でディスカッションを行う。発表準備を通して、日本古典文学を読み解く際に有効な調査方法、読解の視点を身につけていく。 
授業の到達目標 ・古典文学の研究に有効な辞典、叢書、データベース等の使い方を習得する。
・古典文学の研究手法や考察方法を学び、それらを用いて作品を読み解くことができる。
・自ら課題を設定し、それについて考え、考察内容を論理的に説明することができる。  
授業計画
内容
1ガイダンス 『源氏物語』の概要 
2担当巻と順番決め・古典文学の研究手法 
3調査方法とレジュメ作成の概要 
4論文の調べ方・読み方 
5受講生による発表と議論@ 桐壺 
6受講生による発表と議論A 夕顔 
7受講生による発表と議論B 若紫 
8受講生による発表と議論C 末摘花 
9受講生による発表と議論D 花宴 
10受講生による発表と議論E 葵 
11受講生による発表と議論F 須磨・明石 
12受講生による発表と議論G 薄雲・藤裏葉 
13受講生による発表と議論H 若菜上・若菜下 
14受講生による発表と議論I 御法・幻 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 〔テキスト〕教員作成の資料を配付する。
〔参考書〕山本淳子『平安人の心で「源氏物語」を読む』(朝日新聞出版、2014年)、小泉吉宏『まろ、ん?―大掴源氏物語』(幻冬舎、2002年) 
自学自習についての情報 授業後は資料を振り返り、作品への理解を深めておくこと。各自の発表に際しては、レジュメ作成やプレゼンテーションの準備を十分に行ってから発表に臨むこと。『源氏物語』全体のうち授業で扱えるのはごく一部であるため、それ以外の部分は自主的に読んだり、あらすじを把握したり、積極的な自学自習を期待する。 
授業の形式 演習形式(一部講義形式) 
アクティブラーニングに関する情報 プレゼンテーション、ディスカッション 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) コメントシートなど授業への主体的な参加度(30%)
発表(35%)
学期末レポート(35%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 受講者数や進度等に応じて、内容を変更することがある。
授業アンケートを踏まえ、漫画や映像作品など『源氏物語』の翻案作品も適宜取り上げていきたい。 
担当講師についての情報(実務経験) 中学・高校での教員経験を活かし、教育現場に還元できるような内容を意識していきたい。