科目名 |
近・現代文学特講 |
クラス |
− |
授業の概要 |
【目的】明治から現代に至るまでの短編小説、詩を読みながら、「近代日本」の諸相が文学にどう描かれているのかを考えます。日本の近現代文学における重要テーマの一つは〈戦争〉です。本授業で扱う作品の多くにも〈戦争〉〈帝国主義〉〈植民地主義〉が登場します。その点に着眼しながら、文学を通して、近代日本の歴史・制度・イデオロギーのほか、エスニシティ・ジェンダーなどについて考察してゆきたいと思います。 【方法】基本的には講義形式+グループディスカッションで行います。講義では、文芸批評理論、コンテクストなどについて解説します。その後、@自らの解釈を練り直し、A教室内の他者と交流することで、B新たな理解に至ることを目指します。 |
授業の到達目標 |
1、基本的な文芸批評理論を理解し、活用できる。 2、自らの解釈を言語化し、伝達できる。 3、文学を通して、日本社会、近代日本について理解を深めることができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | ガイダンス |
2 | 森?外「普請中」 |
3 | 國木田独歩「武蔵野」 |
4 | 太宰治「十二月八日」 |
5 | 中島敦「マリヤン」 |
6 | 牛島春子「祝といふ男」 |
7 | 金鐘漢「幼年、辻詩 海、合唱について、くらいまつくす」 |
8 | 野坂昭如「火垂るの墓」 |
9 | 映画「火垂るの墓」 |
10 | 小島信夫「アメリカン・スクール」 |
11 | 目取真俊「水滴」 |
12 | 鳩沢佐美夫「証しの空文」 |
13 | リービ英雄「仲間」 |
14 | 伊藤比呂美「母に連れられて荒れ地に住み着く」 |
15 | 統括 |
|
テキスト・参考書 |
〔テキスト〕飯田祐子・日高佳紀・日比嘉高編『文学で考える〈日本〉とは何か』(翰林書房) 〔参考書〕授業で適宜指示ます。 |
自学自習についての情報 |
扱う作品は、いずれも短編(もしくは詩)であり、テキストに全文が収録されています。事前に必ずテキストを読み、授業に参加してください。読むべき先行研究については授業中に指示します。→Googleclassroomを用いて自学自習を行い、授業内活動に活用します。 |
授業の形式 |
講義形式+グループワーク(基本的に考察や分析はグループで行います。) |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループワーク、ディスカッションなど。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業内活動・授業前課題(40%) 学期末レポート(60%) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
2回生以上の受講が望ましいです。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
特記事項なし。 |