科目情報
科目名 古典文学演習 
クラス − 
授業の概要 「百人一首」の和歌の精読を通して、古典文学の読解に必要な調べる力・考える力を身につける。詠歌背景を押さえながら和歌を解釈し、他の作品との比較も適宜行う。また、古典和歌特有のレトリックへの理解を深め、教育現場で分かりやすく説明する方法についても考えたい。授業は受講生による発表を基本とする。各自が担当の和歌について調査・考察し、資料を作成し、口頭発表を行う。さらに、それをもとに全員でディスカッションを行う。 
授業の到達目標 ・古典文学の研究に有効な辞典、叢書、データベース等の使い方を習得する。
・古典文学の研究手法や考察方法を学び、それらを用いて作品を読み解くことができる。
・自ら課題を設定し、それについて考え、考察内容を論理的に説明することができる。  
授業計画
内容
1ガイダンス 「百人一首」の概要 
2担当歌と順番決め・古典文学の研究手法  
3調査方法とレジュメ作成の概要  
4論文の調べ方・読み方  
5受講生による発表と議論@ 猿丸大夫(5番歌) 
6受講生による発表と議論A 在原業平(17番歌) 
7受講生による発表と議論B 紀友則(33番歌) 
8受講生による発表と議論C 清原元輔(42番歌) 
9受講生による発表と議論D 道綱母(53番歌) 
10受講生による発表と議論E 小式部内侍(60番歌) 
11受講生による発表と議論F 藤原実定(81番歌) 
12受講生による発表と議論G 西行法師(86番歌) 
13受講生による発表と議論H 皇嘉門院別当(88番歌) 
14受講生による発表と議論I 式子内親王(89番歌) 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 〔テキスト〕授業内で連絡する。
〔参考書〕田渕句美子『百人一首 編纂がひらく小宇宙』(岩波書店、2024年)、谷知子『百人一首(全)ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫,2010年)、目崎徳衛『百人一首の作者たち』(角川ソフィア文庫、2005年)、吉海直人『百人一首の新考察』(世界思想社、1993年) 
自学自習についての情報 授業後は資料を振り返り、内容への理解を深めておくこと。各自の発表に際しては、レジュメ作成やプレゼンテーションの準備を十分に行ってから発表に臨むこと。関連書籍を積極的に読むことも心がけて欲しい。  
授業の形式 演習形式(一部講義形式) 
アクティブラーニングに関する情報 プレゼンテーション・ディスカッション 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) コメントシートなど授業への主体的な参加度(30%)
発表(35%)
学期末レポート(35%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 受講者数や進度等に応じて、内容を変更することがある。
授業アンケートを踏まえ、漫画や映像作品など「百人一首」の翻案作品も適宜取り上げていきたい。  
担当講師についての情報(実務経験) 中学・高校での教員経験を活かし、教育現場に還元できるような内容を意識していきたい。